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    <title>放蕩娘の縞々ストッキング！- BLOG</title>
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    <description>井嶋ナギ ウェブサイト</description>
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    <title>【雑記】　モナ不倫騒動について考えてみた</title>
    <description>ここしばらく、夏風邪をひいて寝込んでいました。風邪で寝込んで何がいいって、公然と「引きこもれる」こと、です！　って、別に引きこもってる状態って、私にとっては珍しいことでも何でもないんですが、好きで引きこもってるくせに「私って社会性なくてダメだな……」なん...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/img000.jpg" width="222" height="353" alt="" class="pict" />ここしばらく、夏風邪をひいて寝込んでいました。風邪で寝込んで何がいいって、公然と「引きこもれる」こと、です！　って、別に引きこもってる状態って、私にとっては珍しいことでも何でもないんですが、好きで引きこもってるくせに「私って社会性なくてダメだな……」なんて心のどこかで思ってたりするもので（笑）。いい加減、自分のトホホさ加減に慣れろよ、っていう気もしますが。<br />
<br />
で、引きこもって何をやってたのか、って？　はい、ただひたすらに読書ですー！　キャー！　風邪という大義名分のもとに、何のやましさもなく、布団に寝転がってひたすら本が読める。この喜びこの至福。本好きの方なら、おなじみですよね！　世の中にはいろいろな楽しいことがあるけれど、私はやっぱり本を読むのが一番楽しいし、気持ちが落ち着いて心が安らかになる。ほとんど念仏を唱えるようなものかも（笑）。というわけで、堂々と、何の良心の呵責もなく、本ばっかり読んでおりました。あー楽しかった！　面白かったのは、中村真一郎『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%89%B2%E5%A5%BD%E3%81%BF%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E2%80%95%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%AE%E6%B7%B1%E5%B1%A4-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E9%BB%84%E7%89%88-319-%E7%9C%9F%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4004203198/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1215709782&sr=1-1" target="_blank">色好みの構造　〜王朝文化の深層</a>』（岩波新書）と、橋本治『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E7%A7%80%E9%9B%84%E3%81%AE%E6%81%B5%E3%81%BF-%E6%A9%8B%E6%9C%AC-%E6%B2%BB/dp/4104061107/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1215709877&sr=1-1" target="_blank">小林秀雄の恵み</a>』（新潮社）と、高田衛『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%8C%E6%9C%AC-%E5%85%AB%E7%8A%AC%E4%BC%9D%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E5%AD%A6%E8%8A%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%AB%98%E7%94%B0-%E8%A1%9B/dp/4480089403/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1215709755&sr=8-1" target="_blank">完本　八犬伝の世界</a>』（ちくま学芸文庫）、それから、平山亜佐子さんの初の著書『<a href="http://www.amazon.co.jp/20%E4%B8%96%E7%B4%80%E7%A0%B4%E5%A4%A9%E8%8D%92%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%96%E2%80%95%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%BB%E3%81%A9%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E5%A5%B3%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%B0-%E5%B9%B3%E5%B1%B1-%E4%BA%9C%E4%BD%90%E5%AD%90/dp/4336050201/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1215709906&sr=1-1" target="_blank">20世紀　破天荒セレブ</a>』（国書刊行会）です！　どれもオススメです〜〜！！<br />
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ところで。今日、興味深かったニュースは、山本モナの不倫騒動（<a href="http://news.www.infoseek.co.jp/topics/entertainment/n_yamamoto_mona__20080710_9/story/10sankei120080710001/" target="_blank">こちら</a>）。巨人の二岡智宏選手（妻子アリ）と新宿2丁目のバーで飲んだあと、タクシーで何故かはるばる五反田に移動し（かなり遠いですよね？）ラブホ入り。結果、『サキヨミ』（フジ）降板決定だそうで……。同じように山本モナは、一昨年にも、民主党の細野豪志議員（妻子アリ）との不倫が発覚、『Ｎｅｗｓ23』（TBS）を5日間で降板しています。<br />
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いやー、スゴイなーと思いました。私は。彼女には特に興味なかったんですけど、このニュースを見て、ある意味、好感と言いますか、良い意味での興味をもってしまった私です。って、このニュースを見てそんなふうに思うのって私だけかなぁ（笑）。<br />
<br />
モナ嬢の何がスゴイって、自分の身の安全そっちのけで、「自分の快楽を追及しまくっている」、というところ。これに尽きます。モナ嬢はオフィス北野に所属していて、以前ビートたけしに「和製パリス・ヒルトン」というキャッチフレーズをつけられたそう（<a href="http://www.j-cast.com/tv/2007/09/10011117.html" target="_blank">こちら</a>）。でも、パリス・ファンの私としては「日本におけるパリス・ヒルトンって、男好きとかふしだらとか、そういうことだけじゃなくて、可愛いとかファッションリーダーとかお嬢様とかオモシロキャラとか、いろんな意味があるんですけど〜」って思いましたが、でも確かに、この「懲りなさ加減」は、パリス並み……。ホント、つくづく、モナ嬢は男が好きなんだなぁ、と思いました。これは皮肉でも何でもなく、素直な感想。良い悪いではなく。いや、でも、（いろんな）男が好きで好きでしょうがないっていう性癖は、そんなに珍しいものでもないでしょうけど。<br />
<br />
だけど、何しろ、いくらその場で盛り上がっちゃったからと言って、同じ行動を同じように繰り返すなんて、普通はできません。普通は、絶対にやらないです。何故なら、普通は、<strong>快楽を得ることよりも、自分の身を守ること、自分の地位を守ることのほうが、ずーーっと重要だから</strong>。周囲を見回してみれば一目瞭然、意外とみなさん、快楽なんてどうでも良さそうじゃないですか？　みんな、実は快楽なんて、そっちのけ。だって、自分の身の安全が一番大事だし。快楽の追求って面倒だし。その代わりにと言っては何ですが、小さな快楽（ラクするとかサボるとかトクするとか）を貪ることに関してだけは、妙に貪欲だったりするんですけどね……。アハハ。<br />
<br />
この快楽の追求、というのは、人が生きる上で大きなテーマのひとつでもあって。まぁ、快楽といっても（別に性的なことに限らず）さまざまな内容があるかと思いますが、いずれにしても、その快楽をどこまで追求してよいのかという基準は、絶対的なものではなく、時代や国や環境によってさまざまに異なるもの。一応、現代の日本においてはこの基準、というようなものが存在してはいるものの、その内実は個々それぞれ、というのが実情でしょう。当然みんながみんな同じレベルで生きているわけはなく、基準があれば例外もある。だって、人間だもの（みつを）。だから、それを「そういうもの」と理解して、「そういうもの」として個々人に任せ、「そういうもの」として触れないでおく（犯罪でない限り）、というのが、成熟した人間の生きる成熟した社会なのではないでしょうか。<br />
<br />
だから、私、この騒動で世間が大騒ぎして、番組降板されるって、いまひとつよく分からないのでした……。ピンとこないと言いますか。例えば、仕事上で失態を演じたとか、番組であるまじき発言をしたとか、犯罪を犯していたとか、そういうことだったらわかるんですけど。不倫はいけないって、それが間違っているとはもちろん言いませんが、それと仕事って関係ないように思うのですよ。それが犯罪だっていうならまた別ですけど、今の日本には明治時代のように姦通罪みたいなものがあるわけでもないし、もちろん、強姦だとかセクハラだとかそういうことでもないでしょうし。恋愛問題（っていうか性愛問題っていうか？）は、あくまでも当人たちのプライベートな問題で、当人たちで解決すべきもの。そして、プライベートと仕事は、まったく別の次元のことなのでは。<br />
<br />
だいたい、不倫不倫って言うけど、モナは独身者で、妻と子どもがいる既婚者は男のほう、なんですけどねー（前回のも、今回のもね笑）。もし不倫がそんなにいけないなら、責められるべきは、どっちかと言うと男のほうなんじゃないか？　とかとか（笑）。なのに、「（モナの）当時の服装は露出度の高いキャミソールにホットパンツとお色気ムンムン。二岡は妻子ある身だが、不倫への“誘い水”ととられても致し方ない」、なんてニュースに書かれちゃうんですね。キャミソール＆ホットパンツ＝誘ってる、って……（笑）。これって、痴漢された女子高生に、ミニスカートはいてるのが悪いって言うのと変わらない論理かと。まぁ実際は、どっちが悪いとか無いはずですが。「子どもじゃあるまいし、自分の判断に基づいて生きてるんでしょ？」ってハナシです。藤木直人の不倫相手キャバ嬢暴露ニュース（<a href="http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080710/tnr0807101056007-n1.htm" target="_blank">こちら</a>）でもそう思いましたが……（それにしても、みなさん妻と子どもがいても遊んでらっしゃるようで、お元気で何よりです。お元気ないよりは宜しいかと思いますが笑）。<br />
<br />
にしても、報道番組キャスターって、そんなに清廉潔白な人じゃないといけないものなのかしら。謎。まだモナ嬢の代役は決まっていないそうですが、いっそ、報道番組初挑戦ってことで話題になってた（<a href="http://news.livedoor.com/article/detail/3714105/" target="_blank">こちら</a>）ウエンツをメインキャスターに昇格させればいいのに！　って、なんていいこと思いついちゃったんだろう、私。女の子みたいにカワイイ顔したウエンツだったら、モナ嬢のポジションもイケるはず！　同じハーフだし！　うん、それだったら私、毎週見ます♪　<br />
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<br />
それはともかくとして。それにしても、ここまで、自分の身を危険にさらしてまで（って本人はそんな自覚なかったでしょうけども）、自分の快楽に忠実になれる人って、嫌いではないです。私は。自分の保身や地位や損得ばかり優先させて、自分の快楽や欲求にいつも蓋をしているせいで、ふとした瞬間に鬱屈やルサンチマンを発現させてくるようなタイプが一番苦手なので、それに比べたらいっそ潔くて好き。近くにいたら困ったちゃんではあるだろうけど、何だか省エネモードになっちゃって、小さくまとまっちゃって、何かチャレンジする前から落ち着いちゃって、ほっこりしたささやかな幸せがあればいい、なんて言っちゃったりするような、そんな人が多い（ような気がする）今の日本には、このくらいエネルギーをもった人間もいてもいいのではないでしょうか？　原油価格も上がってることだし、いよいよ本格的なエコ時代が到来！　ということは、これからの時代、人間のもつエネルギーこそが重要となってくるはず。だって、<strong>ほかでエネルギーを調達できなければ、自分でエネルギー出していくしかない</strong>ですもんね！<br />
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というわけで、モナからエコへ。じゃないや、モナでエコか。つまり、こういう人もいて、そうじゃない人もいる、そんなバランスがあってこその環境。不足も過剰も、全体のバランスがとれていてこそ、で。私のような引きこもり省エネタイプは、モナな方からエネルギーをちょいと分けてもらったり、自家発電するヒントを教わったりして、この大エコ時代を精一杯楽しく生きていきたいものです。しおしおと小さく落ち着いちゃってたまるもんかー！　です。そうそう、冒頭でも紹介した、平山亜佐子さんの『<a href="http://www.amazon.co.jp/20%E4%B8%96%E7%B4%80%E7%A0%B4%E5%A4%A9%E8%8D%92%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%96%E2%80%95%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%BB%E3%81%A9%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%84%E5%A5%B3%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%B0-%E5%B9%B3%E5%B1%B1-%E4%BA%9C%E4%BD%90%E5%AD%90/dp/4336050201/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1215709906&sr=1-1" target="_blank">20世紀　破天荒セレブ</a>』（国書刊行会）にも、そんなモナで破天荒なヤツら（笑）が古今東西、勢揃い！　モナなエコで自家発電な破天荒したいアナタ、ぜひ読んでみてください！　（って、寝不足でわけがわからない文章になっていないか心配です……）<br />
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]]></content:encoded>
    <dc:subject>【雑記-note】</dc:subject>
    <dc:date>2008-07-11T15:57:55+09:00</dc:date>
    <dc:creator>nagi</dc:creator>
    <dc:rights>nagi</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=905516">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=905516</link>
    <title>【着物】　対談「艶と刺激と、エレガンスを少々。」　〜または、浴衣で真夜中の散歩</title>
    <description>先日、月影屋の重田なつきさんとトークイベントを行ったので、たまには着物カテゴリーで書こう！　と思いたちました。一応、着物の人だということを、たまにはアピールしたいなぁと（笑）。

月影屋のなつきさんは、今年の新作のハート柄浴衣を着て、ドラァグクィーン並...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/nagi07.jpg" width="225" height="188" alt="" class="pict" />先日、月影屋の重田なつきさんとトークイベントを行ったので、たまには着物カテゴリーで書こう！　と思いたちました。一応、着物の人だということを、たまにはアピールしたいなぁと（笑）。<br />
<br />
月影屋のなつきさんは、今年の新作のハート柄浴衣を着て、ドラァグクィーン並みに大きく髪をふくらませて、さすがの貫禄でした。着物のときの髪型って、ホントは大きくふくらませるのが一番似合うんですよね。ただまとめるだけだと老けちゃいがちだし、そもそも日本髪って大きくふくらませるものだし。ちなみに、写真の私（左）は、藤純子の写真集（芳賀書店シネアルバムシリーズ）を掲げながら、緋牡丹お竜スタイルについて勝手に一人で熱く語ってるところ。<br />
（上の画像：真珠子ちゃん撮影。人気イラストレーター真珠子ちゃん、イベントについても書いてくれました！→<a href="http://blog.goo.ne.jp/yanoki83/e/11e0e537f86110de0c200008124b59dc" target="_blank">こちら</a>）<br />
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話のテーマは、私となつきさんが考えるカッコイイ着物に関してなど。たとえば、<br />
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月影屋の崩れた日本髪柄浴衣（<a href="http://home.p01.itscom.net/kageya/collection/asattemiyabi1.htm" target="_blank">コレ</a>）は伊藤晴雨の責め絵にインスピレーションを受けたものだとか、月影屋のクチビル柄浴衣（<a href="http://home.p01.itscom.net/kageya/collection/2007image2.htm" target="_blank">コレ</a>）にはちゃんと虫歯も描かれている（笑）とか、ホンモノよりニセモノのほうがカッコイイという逆説とか、セクシー（エロ）＋エレガンス（品）＋ユーモア（バカ）がオシャレの構成要素だとか、なかでもバカの配分こそが難しいのだとか、河鍋焼斎が描いた磔獄門図のグロテスクな羽織裏があったとか、『桜姫東文章』で玉三郎のお姫様＆女郎MIXの衣装がスゴイとか、太地喜和子のやくざな色気とか。<br />
<br />
そんな感じで、流れにまかせるまましゃべった次第です。お越しくださった皆さま、本当にありがとうございました！！　<br />
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<img src="images/nagi_event1.jpg" width="339" height="205" alt="" class="pict" /><br />
<br />
ちなみに、会場になった<a href="http://www.hpfrance.com/suikin/news.html" target="_blank">水金地火木土天冥海</a>は、ガラス張りのとてもオシャレなお店。日本をテーマにしたセンスのよいアクセサリーや雑貨がたくさん置かれています。6月29日（日）まで「月影屋展」も開催されていますので、表参道にお越しの際にはぜひ！　<br />
（上の画像：babaプロデューサー撮影）<br />
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そして、たまには着物画像も。まだ6月だというのに、もう浴衣（笑）。でもいいんですよ、この日は夏日で27度くらいまであったんだもん。というわけで、その後、真夜中に浴衣で六本木へ。<br />
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<img src="images/nagi04.jpg" width="176" height="300" alt="" class="pict" /><br />
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月影屋のヨコシマ浴衣＋博多献上帯の矢の字結び＋ピンヒール。<br />
<br />
ちなみに、お尻が大きい人はウエストとの凹凸を埋めるためにタオルなどで補正をしなければならない、と思っている方も多いかと思います。が、私は上の写真を見ての通りかなりお尻大きめですが、補正はしていません！　だってせっかくある凹凸、隠すのもったいないじゃないですか？　って思うので。ま、タオルを巻くなんてメンドーだし、ただでさえ暑いのになるべく薄着したい、っていうのが本音なのですけど。着崩れ問題もあるかもしれませんが、浴衣の腰紐を低めにしーっかり締めれば、そんな簡単には着崩れないものです。<br />
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結局は、着物でも洋服でも同じで、雑誌のモデルさんのような理想形でなければいけない、なんてことあるわけもなく。誰もがそれぞれ自分のもっている体を活かすのが一番なのでは、といつも思います。もちろん、変えられるところは変える努力や工夫をすることも大切でしょう。でも、そのうえで、細ければ細いでそれを活かす方向もあるし、肉付きがよければよいでそれを活かす方向もある。ちなみに、私は、背が低いのはピンヒールでそれなりに工夫して、肉付きが許せるところはそれなりに活かそう、っていう感じです。「それなりに」って、いい言葉だな〜。<br />
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<img src="images/nagi01.jpg" width="176" height="300" alt="" class="pict" /><br />
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着物や浴衣のベンリなところは、袂（たもと）や帯に、いろいろなモノを入れられるところ。特にベンリなのが帯で、私は帯の中に、小銭入れ、名刺入れ、Suica、携帯電話、クロレッツ、リップグロス、アイライン、油とり紙……など、いろんなものを突っ込んじゃいます。でもツッコミ過ぎて、上の写真のようにクロレッツが帯からトビ出ちゃってるのはかなりカッコ悪いので、気をつけたいものですね。。<br />
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<img src="images/nagi02.jpg" width="208" height="269" alt="" class="pict" /><br />
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真夜中の散歩に最適な、TSUTAYA六本木ヒルズ店（7:00〜翌4:00）へ。かなり真剣に本を物色中。その結果、購入したのは、『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%80%AA%E5%A5%87%E7%94%BB%E5%B8%96%E2%80%95%E5%AE%8C%E6%9C%AC%E3%83%BB%E6%80%AA%E5%A5%87%E8%8D%89%E5%8F%8C%E7%B4%99%E7%94%BB%E8%AD%9C-%E5%B0%BE%E5%B4%8E-%E4%B9%85%E5%BC%A5/dp/4336043418/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1213817057&sr=8-1" target="_blank">大江戸怪奇画帖　――完本・怪奇草双紙画譜</a>』（尾崎久弥・著　国書刊行会）と、『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E9%B3%A5%E5%B1%B1%E7%9F%B3%E7%87%95-%E7%94%BB%E5%9B%B3%E7%99%BE%E9%AC%BC%E5%A4%9C%E8%A1%8C%E5%85%A8%E7%94%BB%E9%9B%86-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2-%E9%B3%A5%E5%B1%B1-%E7%9F%B3%E7%87%95/dp/4044051011/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=books&qid=1213817071&sr=8-1" target="_blank">画図百鬼夜行全画集</a>』（鳥山石燕・著　角川ソフィア文庫）。期せずして、江戸怪奇特集。でも江戸の怪奇って、バカみたいで笑えるから好きです。<br />
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<img src="images/nagi03.jpg" width="208" height="269" alt="" class="pict" /><br />
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TSUTAYA六本木ヒルズ店に併設されたスタバにて。本日のコーヒーと、「ポピーシード＆クリームチーズ　パウンド」を購入。この「ポピーシード＆クリームチーズ　パウンド」（250円）が、もの凄く美味しいのでオススメです！<br />
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<img src="images/nagi_event3.jpg" width="208" height="269" alt="" class="pict" /><br />
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さらに、コンビニでもスタバのコーヒーを購入。<br />
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<br />
と、ちょっと珍しく多めに写真を貼ってみました。が、そうするとまたナルシシストとか言われちゃったりするのかもしれませんが（笑）、でも、「<strong>お祭り以外でも浴衣で遊びにいけるんですよー！</strong>」「<strong>浴衣でも結構フツーに街に溶け込めるんですよー！</strong>」ということを言いたくて（全然溶け込んでないじゃん、等のご意見もあるかもしれませんけど）。<br />
<br />
って、あら？　私の着物ネタって、いっつも浴衣ばっかりのような（<a href="http://blog.nagii.org/?day=20070814" target="_blank">コレ</a>とか<a href="http://blog.nagii.org/?day=20070328" target="_blank">コレ</a>とか）。えーと、あの、浴衣以外にもあるんですよー！　フツーの着物も着てるんですよー！　と、あわてて弁解。今度着物着たら、ちゃんと更新しよう……。<br />
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<br />
でも、浴衣って、気軽で自由だから好きなんです。フツーの着物だと、またいろいろ決まりごとなぞを配慮しなくちゃいけなかったりして「ちょっとメンドー」と思ってしまいがち。だって、ねぇ。さすがに私も、フツーの着物のときにピンヒールははけないですよ……って、かなりチャレンジしたいけど。そういえば、「<a href="http://d.hatena.ne.jp/romasen/20080613" target="_blank">ロマンティックセンチメンタル日記</a>」によると、美輪明宏の母親はキモノにハイヒールだったそうですよー！　以下、ロマンティックセンチメンタル日記からの引用です。<blockquote>「魔除けのために目玉の部分にギラギラ揺れるダイヤモンドがはめられた髑髏の指輪をしてて、白地の反物に女郎蜘蛛を絡ませ、黒羽二重にはお岩さんの顔を白く染め抜いたものを着てたんだって！！！」<br />
「夜桜と篝火のすそ模様が入った黒地のサテンの着物に黒いハイヒールを履き、夜会巻きにした髪にはスペイン櫛をさし、大きなサンゴのイヤリングかネックレスをつけ、レースの扇をひらひらと煽いでたんだって」</blockquote>スゴイ！！　さすが美輪様のママですね（以上のエピソードは、最近発売された『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%81%AE%E7%B4%A0%E9%A1%94-%E7%BE%8E%E8%BC%AA%E6%98%8E%E5%AE%8F%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%8D%E3%81%8B%E3%81%9F-%E8%B1%8A%E7%94%B0-%E6%AD%A3%E7%BE%A9/dp/4062147246/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1214065690&sr=1-1" target="_blank">オーラの素顔　美輪明宏のいきかた</a>』（豊田正義・著　講談社）に詳しいそうです）。<br />
<br />
とまぁ、ここまでスゴイ着こなしはちょっとマネできないかもしれませんが（笑）、でも浴衣だったら、そんな着崩し方もＯＫ！！！（……たぶん）　<strong>浴衣だったら、着物の文脈とは全く関係のない要素をプラスしたり、今現在の要素もとりこんだりして、自由に着崩せる</strong>。そんな懐の深いところが、浴衣のステキに楽しいところだと思うのです。せっかく日本という国に生きているのですから、夏は浴衣を自分の好きなように着崩して、日本のオシャレを（お祭り以外でも）楽しむのもいいと思いますよ！<br />
<br />
<br />
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<br />
◆「月影屋」、ラフォーレ原宿で限定ショップ開催！<br />
　　6月24日(火)〜7月15日(火)　11:00〜20:00<br />
　　ラフォーレ原宿の入口右のガラス張りブースにて、<br />
　　今年も限定ショップが開催されます（詳細は<a href="http://home.p01.itscom.net/kageya/collection/infopage.htm" target="_blank">こちら</a>）。<br />
　　2008年の注目は、ナゼか可愛くないトコがニクいハート柄♪<br />
<br />
　　商品詳細は<a href="http://home.p01.itscom.net/kageya/shouhin/yukata-hoshikon.htm" target="_blank">こちら</a>。<br />
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<br />
◆「<a href="http://kimonoswitch.com/?mode=cate&cbid=80846&csid=0" target="_blank">Rumi Rock</a>」浴衣、新作が登場！<br />
　　江戸前ながらもロックテイストな浴衣として大人気の「Rumi Rock」。<br />
　　去年も書きましたけど、この<a href="http://kimonoswitch.com/?pid=1483245" target="_blank">網に大海老柄</a>が欲しい〜〜。<br />
　　ドラマ『おせん』でも余貴美子（大好き！）がRumi Rock浴衣着ていたそうです。<br />
　　（→「<a href="http://rumirock.exblog.jp/8361357/" target="_blank">週間Rumix</a>」）<br />
　<br />
　　商品詳細は<a href="http://kimonoswitch.com/?mode=cate&cbid=80846&csid=0" target="_blank">こちら</a>。<br />
　　商品取り扱い店は、「<a href="http://www.nakashimaya.com/" target="_blank">なか志まや</a>」「<a href="http://kimonoswitch.com/" target="_blank">キモノスイッチ</a>」。<br />
<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>【着物-kimono】</dc:subject>
    <dc:date>2008-06-22T00:15:59+09:00</dc:date>
    <dc:creator>nagi</dc:creator>
    <dc:rights>nagi</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=904217">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=904217</link>
    <title>【本】　『人を10分ひきつける話す力』斉藤孝　　〜人は「意味」を求める生き物である</title>
    <description>先日、『人を10分ひきつける話す力』（斉藤孝・著　大和書房）という本を買って読みました。というのも、先日、月影屋の店主・重田なつきさんとトークイベントを行ったのですが、実は「人前で話すなんてことできるのだろうか？」という不安が頭をもたげまして（笑）。分か...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/saitoutakashi1.jpg" width="203" height="240" alt="" class="pict" />先日、『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%82%9210%E5%88%86%E3%81%B2%E3%81%8D%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%8B%E8%A9%B1%E3%81%99%E5%8A%9B-%E3%81%A0%E3%81%84%E3%82%8F%E6%96%87%E5%BA%AB-E-9-5-%E9%BD%8B%E8%97%A4%E5%AD%9D/dp/4479301682/ref=sr_1_5?ie=UTF8&s=books&qid=1213805465&sr=8-5" target="_blank">人を10分ひきつける話す力</a>』（<a href="http://www.kisc.meiji.ac.jp/~saito/" target="_blank">斉藤孝</a>・著　大和書房）という本を買って読みました。というのも、先日、<a href="http://home.p01.itscom.net/kageya/collection/indexpage4.htm" target="_blank">月影屋</a>の店主・重田なつきさんとトークイベントを行ったのですが、実は「人前で話すなんてことできるのだろうか？」という不安が頭をもたげまして（笑）。分からないことや初めてのことにチャレンジするときは、まず関連書籍を読む。ということだけは身についている私ですが、読んだものを実践できるかどうかは、それはまた別のお話……。<br />
<br />
そんなわけで、この本が説くように話はできなかったかもしれませんが、それとはまた関係なく、『人を10分ひきつける話す力』、とっても面白かったです。特に面白いと思った部分は、以下のとおり。<br />
<blockquote>「いい話だなあ」と思うのは、「意味の含有率」が高い話だ。<br />
<br />
「話す力のある人」とは、笑いがとれたり、ノリがよかったりする、俗に言う「話し上手」ではなく、「意味の含有率」の高い話ができ、周囲に影響力を持てる人のことを言う。<br />
<br />
雑学や薀蓄は、それ自体では「意味の含有率」は少ない。<br />
<br />
人をひきつけ、納得させる話の条件とは何か。（中略）共感と発見がある話だ。<br />
<br />
そうやって最初に共通の基盤をつくった上で、聞き手が知らなかった未知の部分に、話題をずらしていく。「既知から未知へ」が、聞き手の理解を促すための原則だ。<br />
<br />
本を読まないで、話し方の技術だけで勝負しようと考えるのは甘い。本を読む人と読まない人の話は、レベルが違う。話す力がつくというのは、話し方がうまくなるだけではなく、考えが深まることでもある。</blockquote><br />
意味の含有率！　これは斉藤孝氏がつくった概念だそうですが、言いえて妙ですよねぇ。ちなみに、この本で言っている「話す」というのは、スピーチや講演のように、大人数の前で一人で話すといった場合のことです。<br />
<br />
<br />
意味の含有率が低い話、っていうのは、日常的にはよくあることですよね。たとえば、友人知人とのたわいもない話。でも、友人知人とのおしゃべりは、意味の含有率が低くても、顔をつき合わせて言葉を交換することによって気もちを交換し心を楽しませる、という意味があります。ほかにも、たとえば、ある特定の物事についての知識や薀蓄話。これも、意味の含有率が低くても、ある人にとっては、その知識や薀蓄を摂取することが意味のあることとなり得ます。ある特定の人を相手にした場合には、意味の含有率が低い話でもまったくＯＫ、と言えるのでしょう。<br />
<br />
だけど、不特定多数の人々を前にして話す場合には、そういうわけにはいかない。友人同士のようにお互いの気もちを確認しあって心を通わせる、というわけにもいかないし、貴重な知識を披露したとしても、相手はその情報じたいにまったく興味がないかもしれない。<br />
<br />
<br />
結局、そういった場合に、どうしたら相手に興味をもってもらえるのか？　どうしたら相手と心を通わせることができるのか？　そのキーとなるのが、斉藤孝氏の言う「意味」なのですね。<br />
<br />
で、さらに、ここで言うその「意味」って何の意味なの？　と問うならば。それは、大雑把に言ってしまえば、「この世で生きることの意味」なのではないでしょうか。結局、<strong>人が生きていく際に遭遇するさまざまな事柄、それにどういう「意味」があるのか見出すこと</strong>。<strong>自分たちが生きるこの世で生じるさまざまな事柄に対して、「意味づけ」すること</strong>。これこそが、性別・年齢・国籍・学歴・バックグラウンドを問わず、究極的に人々が求めていることなのではないか、と。もちろんそれは、耳で聞く話だけなく、目で読む話も同じなのだろうと、本書を読みながら思いました。<br />
<br />
<br />
たとえば、先日の秋葉原で起こった無差別殺人事件。携帯サイトでの膨大な書き込み、教育熱心な両親、容貌コンプレックス、プライド肥大と孤独、アニメ好きだったこと、派遣先でクビを言い渡されていたこと。さまざまな事実詳細を与えられれば与えられるほど、何か「意味づけ」したくなりませんか？　私はなりました。<br />
<br />
人は、直接的であれ間接的であれ、何かに遭遇したときに「ふーん」と言うだけで終わりにはできないものなのですね、意外と。自分なりに何らかの「意味」を見出して、納得しようとする。で、そこで見出した「意味」を、自分の人生に役立てようとする。それが、「派遣社員という雇用形態に問題があったのだ→派遣を使い捨てする雇用状況を見直すべし」なんていう、トンチンカンすぎる意味づけだったとしても（←こういう論調をいろいろなところで目にしたので…。よりによって、そこかよ？　と驚愕しました笑）。そう考えると、人間というのは切実に「意味」を求める生き物なのだな、と思うのです。<br />
<br />
というのも、<strong>人は、思うほど単純に本能だけでは生きていけないもの</strong>、だからなのでしょう。心理学者である<a href="http://kishidashu.com/" target="_blank">岸田秀</a>氏の「人間は本能の壊れた生き物である」説は有名ですが、そんな本能の壊れた人間は、本能のかわりに「幻想を必要とする」らしい。確かにそうなんですよね。私なんて、幻想（っていうか妄想）だけを頼りに生きているのではないか？　と最近特に強く感じるくらいですから（年をとるにつれその思いは強くなる一方……）。でも、やっかいなことに、その幻想や妄想っていうのが意外と脆弱だったりして、しょっちゅう、かなり、揺らぐんですよ。「本当にこの幻想で大丈夫なのか？」「果たしてこの妄想に意味はあるのか？」って。「ちぇえッ、メンドーな！」と自分でも舌打ちしたくなりますが。そんなときに、「意味づけ」はとっても有効。そこで見出した「意味」によって、また自分の幻想を立て直す。新たな「意味」を吸収して、妄想をつくり直す。人は、そんなメンドーな作業を、無意識のうちに日々やっているのではないでしょうか。<br />
<br />
タイヘンですよね、人間って。でもだからこそ、面白いんですけど。本能という一つのストーリーしかないなんて、物語としてはつまらない。あんな幻想やこんな妄想を追って、迷ったり失敗したり悶絶したり。それでも自分だけの物語を何とかつくろうとする、そんなタイヘンさを楽しめたら、しめたもの。そんなふうにも思うのでした。<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>【雑記-note】</dc:subject>
    <dc:date>2008-06-19T02:24:58+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=891668">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=891668</link>
    <title>【本】　『奇想の江戸挿絵』辻惟雄　　〜「エッジがきいている」とはこういう事</title>
    <description>やっぱり、日本とか和とかって、まだまだダサくてヤボったくてイナカくさくてユルいものだと、日本人に思われているんだなぁ……と、思うことがよーくあります。だって、何でもいいんですけど、例えば、年賀状用デザインテンプレートを見ても、暑中見舞い向けの便箋封筒セッ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/kisounoedosashie0.jpg" width="205" height="332" alt="" class="pict" />やっぱり、日本とか和とかって、まだまだダサくてヤボったくてイナカくさくてユルいものだと、日本人に思われているんだなぁ……と、思うことがよーくあります。だって、何でもいいんですけど、例えば、年賀状用デザインテンプレートを見ても、暑中見舞い向けの便箋封筒セットを見ても、夏に出まわる扇子や団扇を見ても、はたまたデパートやみやげもの屋の和雑貨を見ても、「これって、確実にダサいですよね？」っていうものでほぼ埋め尽くされているんですもの……。<br />
<br />
なんて言うと、「アンタ何様よエラソーに」って言われるかもしれませんけど、別に言われてもいーや、だってそう思ってる人たくさんいるはずだもん、って思うので言っちゃいますけど。そんな店先で外国人がみやげ物を物色しているのを見ると、「違うのよーもっとカッコイイ日本ってたくさんあるのよー！　そんなぼんやりしたピントはずれのファンシーな小花柄の扇子買うなら、浅草の仲見世で何故か舞妓さんと富士山が刺繍されたキモノ風シルクガウンを買うほうがマシだよー！！」と、ヤリ手ババァよろしく手を引いて連れてっちゃいたくなります。ホント、日本国内には、日本のもの和のものを「ああいうテイスト（例：ファンシーな小花柄）」にしようしようしようしよう……とする、もの凄く強力な力が働いているような気がしますね。って私は別に陰謀史観の持ち主ではありませんが（笑）。<br />
<br />
でも、どうしてなんでしょうね？　昔の日本には、もの凄くカッコイイものもたくさんあったはずなのに。明治時代になって海外の文化が入ってきて、さらに戦後にすべてが近代化されて、日本の文化はいったん納屋か蔵に押し込まれることになった。それで、久しぶりに戸を開けてみたら、「結構カッコイイもんも混じってたぞ！」っていう展開になるならわかるんですけど、なんかそうじゃなかったみたい。カッコイイかカッコよくないかは問わず、「日本の昔の文化はこんな感じじゃった、おお、そうじゃそうじゃ！」みたいな（誰だよ笑）。その納屋や蔵にしまってあったものには、カッコイイものとカッコよくないものと両方混じっていただろうと思うのですが、結局はやっぱり、それがカッコイイかどうか、価値判断を下す人間がいなくちゃダメなんだろうな、と思うのです。で、さらに言えば、それがカッコイイかどうか、っていう価値判断を一度下せばもうＯＫなのではなくて、何度でも、常に価値判断を下し続けていかなければならないんだろうな、と思うのです。<br />
<br />
そういう人間の厳しい目によるチェックを受け続けていないと、すぐに「日本文化ってこういう感じ」「和文化ってこういうの」っていう公式というか定型というかパターンが出来上がる。で、誰も何も言わないものだから、そのまま何10年も同じ公式「日本文化ってこういう感じ」「和文化ってこういうの」が引き継がれ、ファンシーな小花柄の和雑貨が大量生産される。で、受け手側も、そのまま何10年も同じ公式「日本文化ってこういう感じ」「和文化ってこういうの」と信じて疑わず、ファンシーな小花柄の和雑貨を平気で購入する。変わらないのが良いこと、そのまま変えずに引き継ぐのが良いこと、っていうのが日本人の考えのなかにあるのだろうか？　って、アリアリですよね、確実に。でも、それって、もうある意味で<strong>終わってしまった文化に対する姿勢</strong>だと思うのですが。って、あっ、そうか！　そういう意味では、日本文化は既に終わってしまっていたんだった……（今頃気がつくバカ）。<br />
<br />
なんて書きましたけど、そうは言っても、最近は日本文化ブームや着物ブームもあって、センスのよい日本文化をセレクトしたりクリエイトしたりという方々が増えてきて、本当にこれからが楽しみなのです。そういう意味では、日本において日本文化は再び始まった！　と言えるのではないでしょうか。日本文化ルネッサンス？　文化って、一度終わったって、また始まることもある。何度でも息を吹き返す。それを「やろう！」と思う人間さえいれば。<br />
<br />
<br />
<br />
じゃあ、そんなふうにエラソーに言うアナタは、どんな日本文化がカッコイイと言うのか？　っていう問いもあるでしょう。以前にもこのブログで、それに関連した記事（→「<a href="http://blog.nagii.org/?day=20070402" target="_blank">雑誌『助六』、優作キモノ考、和もの考</a>」）を書いたので、以下にコピペします。<blockquote>いわゆる「和もの」というくくりには、「ん〜ちょっと違うんだけども……」と思ってしまうことが多々ある私です。<br />
いわゆる「和もの」という響きには、トンがったスタイリッシュさや、エッジのきいたシャープさ、そして一筋縄ではいかないヒネリが感じられないような気がします。<br />
日本文化だって海外文化と同じで、ユルいものだけではなく、ヤバイものまでいろいろあるはずなのにね。<br />
</blockquote><br />
で、その日本文化のなかの「ヤバイもの」として、「エッジききまくり。横尾忠則もビックリ。」と紹介したのが、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%8C%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E8%B2%9E" target="_blank">国貞</a>（3代目豊国）の「蒙雲国師（もううんこくし）」。もう一度、貼り付けます。<br />
これ↓<br />
<br />
<img src="images/mouunkokushi_kunisada.jpg" width="283" height="414" alt="" class="pict" /><br />
国貞(3代目豊国）えがく「豊国揮毫奇術競・蒙雲国師」。文久3年（1863年）。<br />
（「東京都立図書館・貴重資料画像DB」より）<br />
<br />
私、この国貞の「蒙雲国師」の浮世絵が、本当に衝撃的で。何でこういうスゴイものを教科書に載せない？　これを見せたら、どんな子供だって「日本ってスゲー」って思うはずなのに！　と悔しく思っていたんです。<br />
<br />
ところが、この国貞の「蒙雲国師」には、元ネタがあったみたいなんですね。それを、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E6%83%9F%E9%9B%84" target="_blank">辻惟雄</a>氏の新刊『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%A5%87%E6%83%B3%E3%81%AE%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%8C%BF%E7%B5%B5-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E7%89%88-8V/dp/4087204405/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1212979522&sr=1-1" target="_blank">奇想の江戸挿絵</a>』（集英社新書ヴィジュアル版）で発見してしまいました。それが、この本の表紙にもなっている、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B2%E4%BA%AD%E9%A6%AC%E7%90%B4" target="_blank">滝沢馬琴</a>の読本『椿説弓張月』の挿絵。絵師は、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E9%A3%BE%E5%8C%97%E6%96%8E" target="_blank">葛飾北斎</a>。<br />
これ↓<br />
<br />
<img src="images/chinsetsuyumihariduki1.jpg" width="489" height="331" alt="" class="pict" /><br />
葛飾北斎えがく『椿説弓張月』内挿絵。文化4年（1807年）。<br />
（『奇想の江戸挿絵』Ｐ160より）<br />
<br />
本書によると、爆発シーンをこうした放射状に伸びたラインで表現したのは、日本で北斎が初めてとのこと。しかし、スゴイですよねー、このシャキーンとした大胆すぎるライン！　この蒙雲国師の小憎らしいようなカワイイ表情！　そして周囲に飛び散るユカイな仲間たち！　なんか、吹き飛ばされてるっていうのに、ヤツら嬉しそうなんですよ（笑）。何考えてるんだか。いいなーこういうの。笑える。私最近、寝る前にこの絵を見てクスッと笑って心を落ち着かせてから寝てますよ（そこまでか？）。こういう絵を教科書に載せないでどうする？　これを見せたら、どんな子供だって大喜び間違いナシなのに！<br />
<br />
<br />
こういう、「エッジききまくり」のイラストが、本書にはもうたくさんたくさん、出てきます。<br />
<br />
江戸時代後期、「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%AD%E6%9C%AC" target="_blank">読本</a>（よみほん）」と呼ばれる、荒唐無稽な伝奇小説が大流行しました。当時の江戸のインテリ層が読んでいた中国の大衆小説（『水滸伝』や『三国志』など）を翻案したものが多く、入り組んだ複雑なストーリー展開がウリ。読本の最大のヒット作『南総里見八犬伝』を見れば一目瞭然、とにかく登場人物が多くてストーリーが複雑なんですね。さすがにちょっと文字だけだとタイヘン……ということで、数ページごとに挿絵を入れるのを特徴としていました。<br />
<br />
挿絵。さしえ。なんてやさしい絵本的な響き。ところが、この読本の挿絵ときたら、そんなナマやさしいものじゃない。グロテスクで、アナーキーで、デンジャラスで、ゴージャスで、フクザツで。江戸の人々って、こういうイメージに囲まれていたんだ、こういう妄想やヴィジョンを脳内に所持していたんだ。そう考えると、江戸の人々の生活が羨ましいくらい豊かなような気がしてなりません。<br />
<br />
<strong>わかりやすけりゃいいってもんじゃない</strong>、って、私、いつも思うんです。資本主義経済は、いつだって最大公約数を志向します。そうすると、どうしたって、わかりやすい方へ、わかりやすい方へと傾いていく。誰にでもわかりやすいもの。一目でわかりやすいもの。それが求められるようになる。でも。そうすると、人は自分で考えなくなる。自分で咀嚼しようとしなくなる。だって、いつだって誰かが、あらかじめ噛み砕いてくれてお匙さんに乗っけて「あ〜ん」って口の中に入れてくれるんだもの。そりゃ、誰でも食べられるかもしれないけどさ。誰かの唾液がついたものなんていらないよ、って思わなくもない（汚い話ですみません）。<br />
<br />
<br />
今回、この本書『奇想の江戸挿絵』のなかに掲載された挿絵を見て思ったのは、北斎にしろ豊国にしろ、「<strong>とってもわかりにくい絵を描くんだなぁ</strong>」ということでした。圧倒されるほど、グロテスクで、アナーキーで、デンジャラスで、ゴージャスな絵って、一目では了解しにくいんです。パッと見では、全体を把握できない。「このラインは何のラインだろう？」って考えさせられるラインが、たくさんある。○書いてチョン、みたいなＪＲ的イラスト（って、私大好きなんですけど♪）とは、ちょっと違うんですよね。<br />
<br />
本書に掲載された挿絵を見て、つくづく、わかりにくいことに対する耐性は、今より江戸時代の人々のほうがあったんだろうなぁ、と思いました。今より昔の人のほうが「遅れてる」「バカ」だと思ったら、大間違い。そりゃあ、今の人のほうが江戸時代の人よりも、現代的な最新知識をもっています（現代に生きているんだから当然ですが）。でも、今の人のほうが江戸時代の人よりも、わかりにくいこと・わからないことに対する耐性が無いんじゃないでしょうか。わかりにくいこと・わからないことに対して「わからないから、オレ関係ないや」「わからないから、もうどーでもいい」っていう態度をとるというのは、つまり、バカに近づく第一歩だと思うんですけど。ま、バカでも全然いいと思いますが、バカを放置して本人が辛くなって「わからないから、もうどーでもいい」って言って無差別殺人とか起こすのは、ホントにやめてくれないかしら。<br />
<br />
<br />
というわけで、エッジききまくりのカッコイイ日本文化を知りたければ、まずは『奇想の江戸挿絵』をお読みください。オススメです！　ついでに、エッジききまくりのカッコイイ日本の女とは……っていうテーマ（ホントに笑？）で6月13日に月影屋さんとトークイベント（詳細は<a href="http://www.nagii.org/" target="_blank">こちら</a>）を行いますので、お時間のある方はぜひいらしてくださいね！<br />
<br />
<br />
<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>【本-book】</dc:subject>
    <dc:date>2008-06-10T08:36:56+09:00</dc:date>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=885027">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=885027</link>
    <title>【映画】　仲代達矢版『四谷怪談』　　〜私は男性の何にセクシーを感じるのか？という問題について</title>
    <description>日本の戦後の映画俳優のなかで、最もカッコよくて、最も美しくて、最も男らしくて、最も演技力があって、最も存在感があって、最も素晴らしい役者は、だれ？　

答え―――仲代達矢。

なーんてことを、普段一人でブツブツつぶやきがちな私ですが、一つだけどうしても腑...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/yotsuyakaidan2.jpg" width="170" height="135" alt="" class="pict" />日本の戦後の映画俳優のなかで、最もカッコよくて、最も美しくて、最も男らしくて、最も演技力があって、最も存在感があって、最も素晴らしい役者は、だれ？　<br />
<br />
答え―――<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B2%E4%BB%A3%E9%81%94%E7%9F%A2" target="_blank">仲代達矢</a>。<br />
<br />
なーんてことを、普段一人でブツブツつぶやきがちな私ですが、一つだけどうしても腑に落ちない自分でも解決しがたい問題がありました。その問題とは、「これだけ惚れこんでいる仲代達矢に、何故セクシーさを感じないんだろう？」。って、私以外の人にとっては心底どーでもいい問題ですよねすみません。でも、上から見ても下から見てもどこを切ってもカンペキに理想のタイプなのに、セクシーさを感じないっていうのは、結構不思議だなぁと。<br />
<br />
そんなわけで、仲代達矢セクシー問題は、私にとって大きな課題でした。ところが先日、仲代達矢が主演した『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21686/index.html" target="_blank">四谷怪談</a>』（1965年　豊田四郎監督）を見にいき、やっとこの問題が解決したのです……！<br />
<br />
もともと歌舞伎狂言だった「四谷怪談」は、数多く映画化されていて、特に、天知茂主演の『東海道四谷怪談』（1959年　中川信夫監督）が名高いのは、映画ファンの方々もご存知のとおりです（これについては昔書きました→<a href="http://houtoumusu.exblog.jp/d2005-08-13" target="_blank">こちら</a>）。以下に、「四谷怪談」の映画化リストをあげておきます（wiki参照）。<br />
<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD27164/index.html" target="_blank">四谷怪談（前・後篇）</a>』（1949年松竹　監督：木下惠介 伊右衛門：上原謙、お岩：田中絹代）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD24909/index.html" target="_blank">四谷怪談</a>』（1956年新東宝　監督：毛利正樹 伊右衛門：若山富三郎、お岩：相馬千恵子）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD26314/index.html" target="_blank">四谷怪談</a>』（1959年大映　監督：三隅研次　伊右衛門：長谷川一夫、お岩：中田康子）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD26299/index.html" target="_blank">東海道四谷怪談</a>』（1959年新東宝　監督：中川信夫　伊右衛門：天知茂、お岩：若杉嘉津子）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD20353/index.html" target="_blank">怪談お岩の亡霊</a>』（1961年東映　監督：加藤泰　伊右衛門：若山富三郎、お岩：藤代佳子）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21686/index.html" target="_blank">四谷怪談</a>』（1965年東京映画　監督：豊田四郎　伊右衛門：仲代達矢、お岩：岡田茉莉子）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22720/index.html" target="_blank">四谷怪談　お岩の亡霊</a>』（1969年大映　監督：森一生　伊右衛門：佐藤慶、お岩：稲野和子）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD17050/index.html" target="_blank">魔性の夏　四谷怪談より</a>』（1981年松竹　監督：蜷川幸雄　伊右衛門：萩原健一、お岩：関根恵子）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD28275/index.html" target="_blank">忠臣蔵外伝 四谷怪談</a>』（1994年松竹　監督：深作欣二　伊右衛門：佐藤浩市、お岩：高岡早紀）<br />
『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD35743/index.html" target="_blank">嗤う伊右衛門</a>』（2004年東宝配給　監督：蜷川幸雄　伊右衛門：唐沢寿明、お岩：小雪）<br />
<br />
<br />
というわけで、上記のリストを見ればわかるとおり、「伊右衛門役は代々、二枚目俳優がやるもの」と相場が決まっています（若山富三郎は除く）。<br />
<br />
というのも。実は、この『四谷怪談』ストーリー、<strong>「伊右衛門はイイ男」ということがそもそもの事件の発端</strong>、になるのですから、まずは伊右衛門がイイ男じゃなかったら、ストーリーが転がらないんです。この事実、結構忘れられがちなんですけど。<br />
<br />
<img class="left" src="images/yotsuyakaidan1.jpg" width="250" height="171" alt="" class="pict" />『四谷怪談』ストーリーを知らない人でも、これだけは誰だって知っているのが、「お岩さんの祟り」でしょう。では何故、お岩さんが幽霊になって祟るようになったのかというと、毒薬を飲まされて顔が醜く崩れてしまい、そのまま死んでしまったから。その毒薬はどこからやってきたのかというと、大金もちの武家・伊藤家から届けられた。じゃあ何故、伊藤家はお岩に毒薬を飲ませたのかというと、伊藤家の一人娘・お梅が、お岩の夫・伊右衛門に一目惚れしてしまい、「自分の夫は伊右衛門じゃなきゃヤダヤダヤダヤダ！」と言い出したから。なのでした。<br />
<br />
ハァ。それだけですか？　ハイ。それだけです。相当、たわいもない話ですよねぇ。ま、ほかにもいろいろな登場人物や背景や因果がからんでいるため、たわいもない話だっていうことはあまり気にならないようにはなってますけど。でも、江戸の文化って、まわりをはがしてはがしてはがし続けていくと……、中心にあるのはただのダンボール芯でした、アハハッ、みたいなことが標準です。トイレットペーパーに色をつけたりイラスト入れたりしていくらゴージャスにしてたところで、中央にあるのはいつも決まってダンボール芯、というのと同じく。<br />
<br />
なんて、江戸論はまぁ置いておくとして。そんな、深窓の令嬢に一目惚れされてしまうのですから、伊右衛門は相当、イイ男のはず。あ、ここで注意しておきたいのは、男にとってのイイ男ではなく、女にとってのイイ男、ってことで。それはつまり、美形のヤサ男、ってことです。特に、武士の家の令嬢なんて世間知らずもいいとこで、役者錦絵（江戸のブロマイド）とか草双紙（江戸の雑誌）なんかを見てぽわわ〜んと恋に恋してるに決まってるわけですから、松田優作的イイ男の魅力なんて理解できるはずもなく、完全にキャナメ（＝要潤）的イイ男の魅力にコロッとやられちゃうはずなんですよね。って、キャナメじゃなくてもいいんですけど……（単に私の好みってだけ笑）。まぁ、木村拓哉とか藤木直人とか、そういうちょっと綺麗め系統の。<br />
<br />
そう考えると、仲代達矢。ちょっと骨太な気もしますがそれは目をつぶるとして、綺麗め系統のイイ男。女好きするはずです。<br />
<br />
<br />
<br />
だけど。この綺麗め系統のイイ男を、徹頭徹尾、冷酷で残酷で人間としての情愛に欠けた「人でなし」に設定した。ここが『四谷怪談』の作者・四世<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E5%B1%8B%E5%8D%97%E5%8C%97" target="_blank">鶴屋南北</a>のスゴイところなんですけど。<br />
<br />
綺麗め系統のイイ男が、冷酷な人でなしだったとしたら？　自動的に、女が不幸になる。ええ、展開は決まっています（笑）。その逆を考えるともっとわかりやすくて、たとえば、ブ男が、冷酷な人でなしだったとしたら？　自動的に、男（っていうか本人）が不幸になる。それだけです。女は、ブ男で冷酷な人でなし、なんていう男とは特に関わろうとしませんから、ドラマが生まれるはずもない。<br />
<br />
そんなわけで、「綺麗め系統のイイ男＋冷酷な人でなし、という設定でいこう！」と決まった瞬間、「女が不幸になる」という展開も自動的に決まる。そして、普段は無意識下に追いやっているけれど心のどこかに潜んでいるはずの女の自虐的心理やら破滅願望やらを刺激することになり、妙な熱狂が渦巻くであろうことは、必至。<br />
<br />
だいたい、『四谷怪談』以前までは、こういう綺麗め系統のイイ男は、いい人、やさしい人、と決まっていたんです。正確に言えば、頼りないというか、優柔不断というか、主体性がないというか、そういう意味での、やさしい人、ですけどね（笑）。いや、でも、今だってそういうタイプの二枚目がもてはやされている気もしますが。<br />
<br />
でも、そういうのって、ちょっとばかりつまんないんですよね。刺激がない。面白くない。心が揺さぶられない。唯一面白いとしたら、そういうぼんやりさんの心をこっちが揺さぶること、ですか（笑）？　でもそれもやがて飽きるでしょう。何ていうか、<strong>「え、そういうのもアリ？！」「あぁ、もう理解不能！！」というような興奮や驚きを、他人の上に見出したい</strong>んですよね。ましてやそれを、イイ男の上に見出せたとしたら。たぶん、これ以上ないくらいの快楽なんじゃないか。そう思うのです。<br />
<br />
<br />
実は、そんな驚きを、今回この『四谷怪談』の仲代達矢の上に見出すことができました……！　映画前半の仲代達矢は、普通の悪人・伊右衛門だったんです。まるで眠狂四郎のように虚無的なニヒルな表情で人を殺して、「うーん、天知茂バージョンとあまり変わらないかなー」なんて思ってました。<br />
<br />
ところが、ラストに近づくにつれ、仲代達矢、バリバリと狂い出すんです！　目をむき、叫び、転げまわり。以前自分に向かって「お前、女に惚れたことねぇのか？」と言った直助（中村勘三郎）の幻覚に向かって、「女に惚れたことのない悪党ほど始末におえないものはねぇだとー？！」と食ってかかり斬りまくり、充血した目をギラつかせ。お岩の亡霊から身を守るための結界も斬り捨て、女も斬り捨て、転げ出るように戸を開けると、サーッと眼前に吹き上げる木枯らしに、舞う粉雪。恐る恐る、ゆっくりと正面を見据えるまでの、自分が何をしているのかもう分からなくなっていることへの恐怖と憤怒と冷酷のまじった、その凄い表情といったら。<br />
<br />
ここで私、初めて仲代達矢にセクシーなものを感じてしまいました。何故なら、このときの彼の顔に、何かよくわからない、自分の理解を超えた、謎のような未知のような怖いような底なしのようなものを見たから。このときの仲代達矢には、決して、「実は心の奥底ではお岩を愛していたのだ」とか「何がどうあっても立身出世したかったのだ」とか、そういう「なるほどねー」と腑に落とすことができるようなものは何もなかったと思う。そこには、「意味」なんて何もなくて。それこそ、結局すべてを失くしてすべてがはぎとられた後に残ったのは、真ん中が空洞のダンボール芯だけ、というような。でもそのダンボール芯が異様に頑丈でつぶそうとしてもなかなかつぶれないどころか、なんだか異様な存在感を発している、というような。<br />
<br />
そんな空洞と無意味をあらわにしたまま、異様な存在感だけを発して、ただただ目をむいて虚空を睨んでいる。そんなものを目の前にしたら、もうどうしていいのかわかりません、私だったら。まぁ、それがトイレットペーパーの芯だったら「このダンボール芯、なんか不気味だから捨てちゃお」で済みますけど、それがイイ男だったとしたら。もう金縛りにあったように固まりますね。間違いなく。<br />
<br />
<br />
つまり、セクシーとは、そういうものなのでしょう。きっと。それは、<strong>自分の理解を超えたものに対してはそうした反応をするしかない、そうした反応によって未知のものを乗り越えようとするしかない、人間の切ない本能</strong>なのかもしれません。だから、外見的に好みだとかスペック的に好みだとか、そういうこととセクシーはあまり関係がないのかもです、実際は。たぶん。もちろん、イイ男であるに越したことはないでしょうけれど、ね。<br />
<br />
<br />
<br />
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◆『四谷怪談』(1965年　東宝)<br />
監督：豊田四郎<br />
原作：鶴屋南北<br />
脚色：八住利雄<br />
撮影：村井博<br />
音楽：武満徹 <br />
美術：水谷浩<br />
出演：仲代達矢（民谷伊右衛門）<br />
　　　岡田茉莉子（お岩）<br />
　　　中村勘三郎（直助権兵衛）<br />
　　　池内淳子（お袖）<br />
　　　平幹二朗（佐藤与茂七）<br />
　　　小沢栄太郎（伊藤喜兵衛）<br />
　　　大空真弓（お梅）<br />
　　　淡路恵子（おまき）<br />
　　　永田靖（四谷左門）<br />
　　　三島雅夫（宅悦）<br />
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　<a href="http://www.cinekita.co.jp/schedule.html#aicinema" target="_blank">シネマアートン</a>下北沢「ふるえるほどの愛シネマ」特集にて。<br />
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<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>【映画-movie】</dc:subject>
    <dc:date>2008-06-07T19:50:04+09:00</dc:date>
    <dc:creator>nagi</dc:creator>
    <dc:rights>nagi</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=881061">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=881061</link>
    <title>【映画】　『獣の戯れ』　　〜「文子的・奥さん文化」のススメ</title>
    <description>私はあまりというかほとんど結婚願望というものがないのですが、それはたぶん、結婚して奥さんになっちゃったら、色気とかそういうものとは距離を置いた、雑誌『素敵な奥さん』的日々を送らねばならないのだ、と心のどこかで固く思い込んでいるからに違いない、と最近自己...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/yajunotawamure2.jpg" width="200" height="200" alt="" class="pict" />私はあまりというかほとんど結婚願望というものがないのですが、それはたぶん、結婚して奥さんになっちゃったら、色気とかそういうものとは距離を置いた、雑誌『素敵な奥さん』的日々を送らねばならないのだ、と心のどこかで固く思い込んでいるからに違いない、と最近自己分析しました。でも実際は、奥さんになっている友人や知人を見ても、そんなこと全然ないと思うのですが。え？　『素敵な奥さん』がお気に召さないのなら『婦人画報』的日々っていうのもあるんじゃないか、って？　あの、私も自分のこと分かってるんで、玉の輿系統の幻は20代の早いうちに消滅済みです（笑）。<br />
<br />
そんな私でも、たまに「奥さんもいいかも〜」と思うときがあります。それは……<a href="http://movie.goo.ne.jp/cast/94966/index.html" target="_blank">若尾文子</a>映画を見たとき。人妻の色気をかもしださせたら日本一、いや世界一、それが若尾文子。人妻、というよりも、奥さん、と言うべきでしょう。何しろスクリーンのなかの若尾文子は、いつもこう呼ばれるのですから。「<strong>奥さん……</strong>」と。<br />
<br />
文子的奥さんは、いつだって和服着用。足には足袋。髪はもちろんアップスタイル。稼ぎのよい夫。何不自由のない暮らし。情熱は過剰気味、でも愛情は不足気味（トホホ）。そんな文子の熱っぽいうるんだ目に見つめられると、若い大学生にしろ、仕事一筋のマジメな会社員にしろ、女を手玉にとるジゴロにしろ、男は皆こううめくしかなくなります。「奥さん……」。そしてまるで磁石に引っ張られる砂鉄クズのように、文子に引きずられ離れられなくなり、こうつぶやくしかなくなります。「奥さん……」。<br />
<br />
これが、「<strong>文子的・奥さん文化</strong>」の基本であり、定型。これって、「『素敵な奥さん』的・奥さん文化」とは違うし、「『家庭画報』的・奥さん文化」とも違う、もう一つの「奥さん文化」ではないか、と思うのですけど。実在するかどうかはまた別として。<br />
<br />
<br />
<img class="left" src="images/yajunotawamure.jpg" width="250" height="192" alt="" class="pict" />そんなアナザー奥さん文化を背負って立つ、孤高の奥さん、若尾文子。『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21365/index.html" target="_blank">獣の戯れ</a>』でも期待に違わず、色気をシュウシュウと発しながら男の人生を怪獣映画並みにメチャクチャにしてくれます。ちょうどタイトルも「獣」となってますけど、ホント、怪獣並みなんですよねぇ。「色気怪獣あらわる！　みんな逃げてー！」みたいな。<br />
<br />
<br />
そんな奥さんの色気の虜となってしまうのが、大学生の幸二（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E5%AD%9D%E9%9B%84" target="_blank">伊藤孝雄</a>）。幸二は、奥さんの夫（<a href="http://movie.goo.ne.jp/cast/90217/index.html" target="_blank">河津清三郎</a>）の経営する店で、アルバイトをしているんですね。で、ある日、届け物を頼まれたために訪れた社長の家で、和服姿の美しい奥さん（<a href="http://movie.goo.ne.jp/cast/94966/index.html" target="_blank">若尾文子</a>）と出会うことになるのです。<br />
<br />
さて、奥さんはこの大学生を（意識的にせよ無意識にせよ）どうやって誘惑するのかと言いますと。奥さんは、趣味で栽培している花をお見せするわ、ということで、幸二を温室に案内します。そしてとりあえず手始めに、虫を捕らえるためにグロテスクな形をしている蘭の花を見せて、<br />
<blockquote>「誘惑的な花でしょう？」<br />
「でも、不気味だな……」<br />
「あなたって、案外、臆病なのね」</blockquote>こんなセリフを軽〜く投げかけるわけですよ（意識的にせよ無意識にせよ）。で、どう受けとめてよいのか分からずうろたえる幸二に追い討ちをかけるように、その花を一本、プレゼントするんです。<br />
<br />
単に花の話をしているのか？　比喩的に女の話をしているのか？　もしくはまさに奥さんの話をしているのか？　3つの選択肢に戸惑っているときに、すかさず奥さんから花をプレゼントされた、と。それは、奥さんの好意のしるしである、と。そうなると、アラ不思議、さまざまな意味に受け取ることができたそれまでの会話の意味あいが、ギューッと奥さんだけに絞られてしまうじゃないですか！　うーん、お見事。上級者。まるで、ホセに花を投げるカルメン。このテクニック、ぜひ応用してみてくださいね（ってかなり難しそうですけど）。<br />
<br />
<br />
そんな奥さんは、実は、夫の浮気に苦しんでいる、ということが判明します。幸二は義憤に駆られ、「このままでいいんですか？！」と奥さんを説き、挙句の果てに、奥さんを夫の浮気現場に連れて行く、という余計なことをする始末。そこで妻を殴りつける夫、泣き叫ぶ奥さん、逆上する幸二→スパナで夫の脳天を殴打→服役。といったサイアクな展開を見せるのでした……。<br />
<br />
3年後、シャバに戻ってきた幸二は、伊豆へ。そこでは、脳天を殴打されてバカになってしまった夫と、花の栽培を生業にしている奥さんが暮らしており、幸二は彼らの家に住みながら、仕事を手伝うことになるのですが。<br />
<br />
<br />
ここからが、奥さんの本領発揮です！　ある日、村に現れた若い娘・キミちゃんが幸二を好きになり、幸二に会いに家を訪れます。このとき奥さんは、まるで賭場でイカサマを見破った<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22509/" target="_blank">緋牡丹お竜</a>のような行動に出るのです！　すなわち。キミちゃんと幸二のただならぬ様子を一瞬で見てとったスゴイ動体視力をもった奥さん、鷹が獲物を捕まえるかのように素早く髪からカンザシを抜きとり、幸二になれなれしく触れたキミちゃんの手にブスリ！　ピンを突き立てた！　ギャッ！（とは言わないけど）<br />
<br />
しかもその夜、奥さんは蚊帳のなかで寝ていた幸二のもとへ忍びこみ。そうして蚊帳ごしに、さっきのはヤキモチを焼いたわけじゃないのよ！　うぬぼれないでちょうだい！　みたいなことをわざわざ言いに来る（笑）。じゃあ何であんなことをしたのかと言うと、<br />
<blockquote><strong>「無礼で生意気な子をたしなめるために、私はピンを使うの」</strong></blockquote><br />
だそうで……。（いつもなのか？！）<br />
<br />
でも、たぶん、そんなふうに強がりを言いながらも迫ってくる女、って、男にとってはたまらないでしょう。強がったりヤキモチを焼いたりすること＝弱点を露呈すること、ですから。それまで余裕をかましてきて、高見からものを言うようなポジションにいて、翻弄したり狼狽させたり、というのは、ずっと奥さんの役割だった。なのに、ここにきて急に立場が逆転してしまったのですから。「コイツ、ついに隙を見せたな（ニヤリ）」ってとこでしょうね、男にしてみれば。というわけで、幸二ったら、急に大胆な言動に出るのですよー（「蚊帳のなかに入れよ」みたいな笑）。<br />
<br />
でも。思うんですけど、こういうのも、ここぞ！というときのためにとっておいた、実は奥さんの上級テクニックなのかもしれませんよね。何しろ、本人が意識してやってるのか無意識でやってるのか、テクニックなのか本能なのか、いつもよくわからないところがやっかいで。たぶん、本人もわかってないんだろうな、と思いますが、だからこそもの凄いエネルギーが噴出する。そういえば、優秀な詐欺師は、嘘を嘘だと思って騙すのではなく、自分でも嘘を本当のことだと思いこんで騙すのだ、と聞いたことがあります。そんな「なりきり上手」で思い込みの強い、憑依体質の人のエネルギーにはかなわないよなぁ、と思うことがよくあります。<br />
<br />
そんな意識も無意識もごっちゃになって混沌としてしまう「文子的・奥さん文化」においては、エネルギーが充満しすぎて、まわりの男の人生がメチャクチャになるし、さらには、奥さん自身の人生までもがメチャクチャになってしまうんですよ。結局は。噴出するエネルギーが凄まじすぎて、まわりだけじゃなく本人も、その竜巻のようなエネルギーに巻き込まれて、この世の外に吹き飛ばされてしまう。結局いつもそうで、「文子的・奥さん文化」の定型には、実は、「<strong>まわりも破滅すれば、自分も破滅する</strong>」なんていう一条もあったりするんですよね……。<br />
<br />
そう考えたら、文子的奥さんって、怪獣っていうよりも、ほとんど<strong>自爆テロリスト</strong>に近い（笑）。宗派はもちろん、愛。爆弾はもちろん、色気。<br />
<br />
「文子的・奥さん文化」。かなり魅惑的なのですが、この世に未練たっぷりのシロウトが容易に手を出すようなものじゃないのかも。『素敵な奥さん』ばりに、ミカンの皮で洗剤を手づくりしたり、トイレのタンクに水を入れたペットボトルを沈めて水道代を節約したり、っていうほうがいいのかも（笑）。あ、でももちろん、手を出したい方は、男性としてでも、奥さんとしてでも、ぜひどうぞ。一生を棒に振るに値するような、甘露で甘美な思いに溺れるのも、この世に生を与えられたものとして価値あることでしょう。そんなエネルギーの竜巻に巻き込まれて、オズの国に飛ばされてしまうのも、人として幸せなことでしょう。それにはもちろん、覚悟が必要ですけどね。決して、ジュディ・ガーランド演じるドロシーのように、「There's no place like home」だなんて、後からグズグズ泣いたりしないようにしたいものです。私たちは大人ですから、ね（笑）。<br />
<br />
ちなみに、「文子的・奥さん文化」を学ぶ予習教材としては、この『獣の戯れ』と『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21321/index.html" target="_blank">「女の小箱」より　夫が見た</a>』と『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD20498/index.html" target="_blank">妻は告白する</a>』と『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD21098/index.html" target="_blank">わたしを深く埋めて</a>』と『<a href="http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD22667/story.html" target="_blank">千羽鶴</a>』などがオススメ。特に、『「女の小箱」より　夫が見た』は、「文子的・奥さん文化圏」に生息する大物たち、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E5%AE%AE%E4%BA%8C%E9%83%8E" target="_blank">田宮二郎</a>や<a href="http://tisen.jp/pukiwiki/index.php?%B4%DF%C5%C4%BA%A3%C6%FC%BB%D2" target="_blank">岸田今日子</a>などが登場する最高教材ですので、ぜひ！　<br />
<br />
<br />
<br />
◆『獣の戯れ』(1964年　大映)　<br />
監督：富本壮吉<br />
原作：三島由紀夫<br />
脚色：舟橋和郎<br />
出演：若尾文子（草門優子）<br />
　　　河津清三郎（草門逸平）<br />
　　　伊藤孝雄（梅宮幸二）<br />
　　　三島雅夫（寛仁和尚）<br />
　　　加藤嘉（木部教誨師）<br />
　　　紺野ユカ（喜美）<br />
<br />
　<a href="http://www.cinekita.co.jp/schedule.html#aicinema" target="_blank">シネマアートン下北沢</a>「ふるえるほどの愛シネマ」特集にて。<br />
　『獣の戯れ』は6/6（金）まで上映中。<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>【映画-movie】</dc:subject>
    <dc:date>2008-06-02T05:38:45+09:00</dc:date>
    <dc:creator>nagi</dc:creator>
    <dc:rights>nagi</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=879207">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=879207</link>
    <title>【雑記】　船場吉兆の会見について今さら考えてみた　〜生き方が顔に出る女、ヘンな魅力のあるダメ男</title>
    <description>既に古い話ですけど、船場吉兆が廃業しましたね。と言っても、私は関東育ちでかつ超庶民でかつデパ地下めぐりの趣味もないので、「この世は諸行無常ですよね、それは源平の時代から言われていることですもんね」といった感想しかもてませんでしたが。でもこの一連の騒動に...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/theseatofpain.jpg" width="208" height="307" alt="" class="pict" />既に古い話ですけど、<a href="http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20080529ddp041040032000c.html" target="_blank">船場吉兆が廃業</a>しましたね。と言っても、私は関東育ちでかつ超庶民でかつデパ地下めぐりの趣味もないので、「この世は諸行無常ですよね、それは源平の時代から言われていることですもんね」といった感想しかもてませんでしたが。でもこの一連の騒動に付随して、「なるほどな〜」と思わされたことが3つあります。1つ目は、「これまでの人生は、顔に出る」。2つ目は、「二代目はダメ男」。3つ目は「大阪の人はスゴイ」。<br />
<br />
<br />
<br />
1つ目、「<strong>これまでの人生は、顔に出る</strong>」。<br />
<br />
あの腹話術記者会見（動画は<a href="http://www.youtube.com/watch?v=tVm_FkJfuj8" target="_blank">こちら</a>）を見たときにまず思ったのは、「うわー。あの女将、和泉節子（元彌のママ）にソックリ〜〜！」でした。あのささやき女将の、ふてぶてしいまでに傲慢な表情、何を言われても跳ね返せると思い込んでいるような、根拠のない自信に満ちあふれた顔。あれは、<strong>「自分個人の道理」や「自分のまわりの狭い世界の道理」と、「他人の道理」や「世の中の道理」に、ズレがあることを認識できていない人の顔</strong>、ではないでしょうか。<br />
<br />
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%B9%E5%A0%B4%E5%90%89%E5%85%86" target="_blank">吉兆</a>の創業者の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%AF%E6%9C%A8%E8%B2%9E%E4%B8%80" target="_blank">湯木貞一</a>氏は、料亭を経営していた実家を飛び出して独立し、自身が理想とする料理を生涯追い求めた人だったそうです。おそらく、経営センスのある優秀なビジネスマンであると同時に、やはりある意味で「求道者」的な資質をもった人だったのではないかと思います。<br />
<br />
そんな創業者の三女が、「ささやき女将」こと湯木佐知子女将（70）。社内でどのように采配をふるっていたのか分かりませんが、あの腹話術記者会見を見る限り、いろいろなことが想像できますよね。一事が万事、「アレ」だったんだろうなーと。船場吉兆世界では、「アレ」が通用しちゃってたんだろうなーと。船場吉兆世界の住人は、「アレ」を通用させなければクビになるしかなかったんだろうなーと。<br />
<br />
「アレ」が通用する船場吉兆世界と、「アレ」が通用しない外部の世界。その違いを認識することがないまま年齢を重ねることができた、ある意味で羨ましいくらいのシアワセ者の成れの果てが、あの女将さんの顔、なのではないでしょうか。<br />
<br />
つくづく、シアワセって、紙一重なんですよね。シアワセは、とってもラクちんですから。「この自分は間違っているかもしれない」「この状況はマズイかもしれない」「この自分はこの世の中と相容れないかもしれない」、そういった苦悩がない状態。そんな思考停止に近い状態って、とってもラク。シアワセとは、そんなラクな状態のことである、とも言えると思うのです。<br />
<br />
で、そんなラクでシアワセな状態を何十年と続けられる人っていうのは、やっぱり非常に恵まれた人で。普通は、そうはいきません。「ああ、シアワセだ〜」と思ったとしても、翌日クライアントからあり得ないクレームつけられて我慢しなくちゃいけなかったり、後輩からシャレになってない年齢ジョーク言われて人知れず泣いたり、満員電車でさんざん小突かれたりピンヒールで踏まれたりして疲れ果てたり、そんなささいなことが積み重なるうちに、シアワセは簡単に雲散霧消したりします（逆に言えば、人の心理はそのくらい移ろいやすい、とも言える）。<br />
<br />
そんな月日を重ねていくうちに、人はどうしたって、自分の道理と、他人の道理や世の中の道理にズレがある、ということを思い知らされることになります。もちろん、そんなズレを認識したうえで、「あえて私の道理を通用させてやる！」という、並外れてパワフルな人もいると思いますけど、そういう人の顔って、船場吉兆の女将さんのようにはならない。そういう人の顔は、表情もキリッと引き締まっていて、目に意思がこもっていて、そのくせ何を考えているのかを容易に他人に掴ませないような、なんていうか多元的な、老獪な感じになるはずなんです（と言っても、小者レベルの場合は、もろに「オレオレ」という一元的な主張が、表情からも喋りからもやっぱり出てきちゃうのですが。トホホ）。<br />
<br />
そういう意味で、あの女将さんは、ずいぶんと自分の内実をそのまま顔から垂れ流しちゃっているなぁ、と思いました。まぁ、内実どころかささやきも垂れ流しちゃったんですけど（笑）、ものすごく無防備で怠惰な感じの顔だなぁ、と。<br />
<br />
そういう顔って、自力でつかんだわけではない権力をうっかり与えられてしまった人、によくあるような気がします。たとえば、権力者の子供として生まれた人とか。権力者と結婚した人とか。ってそれはそのまま、ささやき女将（＝吉兆創業者の娘）や、セッチー（＝和泉流家元の妻）にあてはまるんですけど。あ、そういや、サッチー（＝プロ野球選手の妻）っていうのもいた……。<br />
<br />
やはり人間の理想として、力は自分で地道に獲得していくべきなのでしょうし、万が一ラッキーで力を与えられたのなら、やはりその力に値すべく地道に努力すべきなのかもしれませんね。じゃないと、そのズレが、いつの間にかひょっくり顔に現れてしまって大恥をかくことになるのかも……なんてことを考えたのでした。<br />
<br />
<br />
2つ目は、「<strong>二代目はダメ男</strong>」<br />
<br />
なんて書くと、全国の二代目さんに申し訳ないので、これは一概には言えません、立派な二代目さんもたくさんいらっしゃいます！　ということをまず始めにちゃんと言っておきたいと思います。……でも。二代目はダメ男、って！！　こんなに座りのいい言葉、語呂のいい言葉、ないなーと。二代目はクリスチャン、みたいな（古いですね！）。<br />
<br />
あの船場吉兆の記者会見で、ママの完全なる腹話術人形と化していた取締役（45）を見て、「うわー。二代目はダメ男、の典型をこんなとこで見せてもらっちゃった〜！」と、一人で喜んでいた私。って、そんな喜び方しながらあの記者会見を見た人って、あんまりいないでしょうけども（笑）（あ、正確には二代目じゃなくて、四代目かな？　二代目っていうのはつまり、会社などを経営する家のお坊ちゃん、くらいの意味で捉えています）。<br />
<br />
私があの記者会見を見て思わず喜んでしまったのは、私の大好きな<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%AF%E4%BD%9C" target="_blank">江戸戯作</a>、洒落本や人情本に、そういう典型的にダメなお坊ちゃんがよく登場するからなんです。そしてそういう典型的にダメなお坊ちゃんこそが、江戸戯作でのヒーローなんですよ。ね、江戸戯作って、サイテーですよね（誉め言葉）。<br />
<br />
さて、ダメ男、にもいろいろ種類があるかと思いますが。女にウツツを抜かす、賭け事に必死になる、遊びや趣味にばかり一生懸命になる、学歴はあるけど頭があまりよくない、全く仕事をしようとしない、仕事はするけど残念ながら仕事ができない、そもそも自分にとって仕事とは何かがわかってない、などなど。世にダメ男はいろいろあれど、二代目のダメさに限って言えば、いろいろな具体例をひっくるめて「主体性がない」のひと言で言い表せるのではないでしょうか？　だって。ねぇ。あんなママが家の中にまるで不動明王のように鎮座していたら。ま、パパでもいいんですけど。<br />
<br />
つまり、言ってしまえば、<strong>二代目のなかに主体性は無くていい</strong>んですよね。生きるための目的や指針や基準は、二代目のなかに無くていい。それは、いつも外にあるものだから。つまり、ママでもパパでも会社でもいい。生きる目標は、いつも外部にあって、二代目のなかに存在する必要がない。むしろ、「存在させるな」くらいの無言の強制があるくらいなのかもしれない。<br />
<br />
そう考えると、二代目はちょっぴり切ない、悲しい存在かもしれません。私は、あの腹話術人形と化した長男を見て、「情けないなー！　あれが取締役だなんて、私が社員だったら泣くね」と思いましたが、それとは別の部分でちょっと同情してしまった自分に「アラッ？」と思いました。こういうかすかな違和感は絶対に逃さない私（笑）。ちょっと考えてみたのですが、それはつまり、理性とは別の部分で惹かれるものがあったということで。ええ、きっと彼は、女にモテると思いますよ（笑）。<br />
<br />
ママに“大きな声で！”とか“ちゃんと目を見て！”とかお遊戯のレッスンみたいにいちいち指示されて（ささやきスクリプトは<a href="http://www.j-cast.com/tv/2007/12/11014373.html" target="_blank">こちら</a>）、それをいちいち守って、そのとおり動くなんて。男としても人間としても、非常に情けないと思います。自分の判断はないのか？！　とイライラしますよ。<br />
<br />
でも、そういった社会的・理性的な判断と、私的・本能的な判断は別のもの。女にとってはそれが可愛いってことも、実はあり得るでしょう。それは、都合がいい、ということでもあって。つまり、自分の価値をできるだけ深く受け入れてもらいたい、この価値ある自分という根を深く張る場所が欲しい、そう願っている女性にとって、そういう主体性のないお坊ちゃんは「受け入れ態勢万全のサラ地」のようなものですから。そう、若くて何も考えてないちょっとお馬鹿さんなくらいの女が好き、っていう男性と同じで。女だって男と同じように、他人に受け入れてもらいたいし影響を及ぼしたい、と思ったって別に不思議でも何でもないですよね。ま、実際に根を張ってみたら、先にママがしっかり根を張っちゃってることが発覚、地底下でママとツマの根（我）の張り合いという闘いが勃発！！　なんていうことも大いにあるでしょうけど（笑）。で、さらにそこにアイジンの根も絡んできちゃったりしてね（笑）。『恐怖！根は地底下で蠢（うごめ）く』なんてタイトルつけちゃったりして（遊びすぎ）。<br />
<br />
ていうわけで、「うわー。二代目のダメ男ってやっぱり実在するんだ〜！」なんて、まるで戦後ハリウッド映画を見て育った日本人が初めて実際にアメリカ人を目にして「うわー。アメリカ人ってやっぱり実在するんだ〜！」なんて思っちゃうような、ヘンテコな感動の仕方をした私なのでした（ヒマだなー）。<br />
<br />
<br />
3つ目は、「<strong>大阪の人はスゴイ</strong>」<br />
<br />
大阪名物「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8F%E3%81%84%E3%81%A0%E3%81%8A%E3%82%8C" target="_blank">くいだおれ食堂</a>」が閉店するということで、記者会見をたまたま見たんです。そしたら、柿木道子会長がにこやかな笑顔でマイクに向かい、放ったひと言が、<blockquote>「<strong>ワタシも何をささやいていいやら思いまして……</strong>」</blockquote>あの腹話術記者会見からあまり月日がたっていなかったことを踏まえての、このツカミ。こういうのって、大阪では「当たり前」のことなんでしょうか？　それともこの会長がツワモノなんですか？　大阪の人って、スゴイ。草深い東ゑびす出身の田舎者の私は、ただただスゴイなぁと尊敬してしまったのでした。<br />
<br />
この会長である柿木道子さんは、創業者の次女で、社長の妹にあたるそう。父親が他界した後、兄と妹で手探りで営業してきたのだとか。イキイキとした笑顔の綺麗な人ですよね（<a href="http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080414/trd0804142338021-n1.htm" target="_blank">こちら</a>参照）。ちなみに……、船場吉兆の術師女将は70歳。この柿木会長は67歳。そんなに年齢違わないのに……。<br />
<br />
やはり、「年をとればとるほど、その人の生き方が顔に出てしまうものなのだ」という事実を期せずして証明してしまった、そんな一連の記者会見だったのでした（私にとっては）。<br />
<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>【雑記-note】</dc:subject>
    <dc:date>2008-05-31T20:30:46+09:00</dc:date>
    <dc:creator>nagi</dc:creator>
    <dc:rights>nagi</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=872573">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=872573</link>
    <title>【雑記】　徳田秋声と山田順子の恋　２　〜吉屋信子のイジワル乙女目線</title>
    <description>前回（こちら）に引き続き、徳田秋声と山田順子の恋愛についてです。山田順子はホントにバッドテイストで面白いなぁ、と以前から思っておりまして、拙書『色っぽいキモノ』でも何ヶ所か山田順子について触れたり致しました。

秋声には「順子もの」と呼ばれる、自らの恋...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/kasoujinbutu_.jpg" width="177" height="252" alt="" class="pict" />前回（<a href="http://blog.nagii.org/?day=20080528" target="_blank">こちら</a>）に引き続き、徳田秋声と山田順子の恋愛についてです。山田順子はホントにバッドテイストで面白いなぁ、と以前から思っておりまして、拙書『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%89%B2%E3%81%A3%E3%81%BD%E3%81%84%E3%82%AD%E3%83%A2%E3%83%8E-%E4%BA%95%E5%B6%8B-%E3%83%8A%E3%82%AE/dp/4309280668/ref=pd_bbs_sr_1?ie=UTF8&s=books&qid=1211975565&sr=8-1" target="_blank">色っぽいキモノ</a>』でも何ヶ所か山田順子について触れたり致しました。<br />
<br />
秋声には「順子もの」と呼ばれる、自らの恋愛を描いた作品がいくつかありますが、詳しく知りたいなら『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%AE%E8%A3%85%E4%BA%BA%E7%89%A9-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E8%8A%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BE%B3%E7%94%B0-%E7%A7%8B%E5%A3%B0/dp/4061961926/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1211961655&sr=8-1" target="_blank">仮装人物</a>』（講談社文芸文庫）がオススメ。彼らのどーしようもない関係をチマチマと、まるでスワロフスキーをピンセットでひと粒ずつケータイに陰気に貼り付けていくような、そんなマメマメしさで描いた名作『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BB%AE%E8%A3%85%E4%BA%BA%E7%89%A9-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E8%8A%B8%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%BE%B3%E7%94%B0-%E7%A7%8B%E5%A3%B0/dp/4061961926/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1211961655&sr=8-1" target="_blank">仮装人物</a>』が、最高です。<br />
<br />
恋に落ちると、人はみな、一様に「バカ」になります。どんなに知的な人でもどんなにエライ人でもどんなに年を重ねた人でも、みんな恋をするとどうしたって「バカ」になる。その「バカ」さ加減を、生クリームで塗りたくって苺をトッピングして砂糖でできたクマくんを乗せちゃったのが普通の恋愛小説ですけど、その「バカ」の形をそのままに活け造りにして伊万里かなんかの渋めの皿に乗せて醤油とワサビでどうぞと差し出したような、そんな小説が『仮装人物』なんです。ね、読みたくなるでしょう？（って、ならないか……）<br />
<br />
そんなワサビ醤油の“薬味”として、以下に山田順子のお手紙文を添えておきたいと思います。これは今回、<a href="http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/shusei/index.htm" target="_blank">徳田秋声記念館</a>で初公開された、秋声あての順子のお手紙。ええ、私、せっせと書き写してまいりました（笑）。<br />
<br />
<br />
<blockquote>「徳田秋声宛て山田順子書簡」　（持参便　消印なし　推定大正15年・1926年）<br />
<br />
お書きになってゐらっしゃいますかしら。さっきの、私のいらつきを、よく考えて見ましたの。私はあなたとたった二人っ切りでゐたかったのでした。その外は、何もかも、子供も、目をさへぎる今そのものが急にうるさくなったのでした。<br />
二人っ切りになれぬ、心も体も、どこからどこ迄二人が一つのものになってゐれぬもどかしさが、遂変にこぢじれてあんな厭な思ひをおさせして了ったのですの。<br />
ごめんなさいねえ。<br />
だけど、この頃のあなたの御気持や、ひょいひょいとお洩らしになるお言葉には、随分私の心を悲しませる事の多いのをお恨みに思ひますわ。<br />
二人は仲よく、静かに遊んでおります。<br />
私は未だ頭が重くてなりません。<br />
何をなすってゐらっしゃいますの、お顔が見たい！</blockquote><br />
情熱的……！　何しろ、書き出しが、「お書きになっていらっしゃいますかしら」ですよ、みなさん（笑）。25歳のうら若き美女からこんなお手紙をもらって、フラ〜っとなびかない男（ちなみに秋声は順子より30歳年上）がいたとしたら、ぜひお目にかかりたいものです。でも、逆に言えば、恋なんてそんなものじゃないでしょうか。だからこそバカで面白いんですけど。って、人ごとだからってエラソーに言ってますけどね、私。自分のことは棚上げです。当たり前でしょ（笑）。<br />
<br />
<br />
徳田秋声記念館では、以前に「秋声と吉屋信子」という企画展をおこなったそうで。この記念館はとても良心的で、過去の企画展のガイドペーパーを全部くれるんです。そのときのガイドペーパーによると、順子との恋愛に悩む秋声に、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%B1%8B%E4%BF%A1%E5%AD%90" target="_blank">吉屋信子</a>は以下のような手紙を出したんだとか。<br />
<blockquote>「徳田秋声宛て吉屋信子書簡」　（昭和2年・1927年）<br />
<br />
何かぴりぴりする事をかいて送らうと思って又時々考へ込んで感傷的になってしまったりして人のリーベ（愛）なんかでこっちがセンチメンタルとやらになってたまるものかと腹が立ってゐました。<br />
（中略）<br />
家庭を人生の道場にするのは今の場合少しむりがあると思ふ、ともかく古い意味でのやはりHomeといふ感じが一寸ずれるとあとは<strong>血みどろでゆく覚悟</strong>でなければ、平和と静けさと更にもう一つのものを求めるのは、あまり慾ばりすぎます。しかし、思ひ切ってぶつかり、生活を打破し一六勝負で展開させて見るか、そしたら偉らいと思ふけれど、<strong>それには秋声少しヅルくてものぐさなところがあるから心配です</strong>。妄言多謝。</blockquote><br />
いいぞー吉屋信子！！　オトコ前！！　25歳も年上の文壇の頂点にいるような秋声に向かって、「秋声少しヅルくてものぐさなところがあるから心配」とか言い放っちゃうところ、断然、惚れました（笑）。さすが乙女小説の女王、オトコらしいです。でも、「血みどろでいく覚悟でなければ」という真剣なアドバイスは、何だか感動的でさえあるのです。<br />
<br />
<br />
こうして恋に落ちた二人でしたが、順子の恋愛遍歴がとどまるところを知らなかったのは、前回も書いたとおり。結局、3年ほどで秋声との関係は終わるのですが、その後も順子の文学への情熱は消えることがなく、秋声との付き合いは断続的に続きます。<br />
<br />
その後の順子は、29歳でバー「彼女」を銀座に開店、渋谷で書店も経営。34歳のとき、バー「Junko」を銀座に開店。さらに、竹久夢二との恋を描いた『欲望と愛情の書』を出版したりして、奮闘します。しかし徐々に世間から忘れられてゆき、もちろん美貌も衰えたでしょう、順子の名前がマスコミにのぼることはありませんでした。<br />
<br />
<br />
<br />
<img class="left" src="images/yoshiyanobuko2.jpg" width="178" height="240" alt="" class="pict" />吉屋信子に『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E4%BC%9D%E7%9A%84%E5%A5%B3%E6%B5%81%E6%96%87%E5%A3%87%E5%8F%B2-%E6%94%B9%E7%89%88-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-R-15/dp/4122045290/ref=sr_1_5?ie=UTF8&s=books&qid=1211961707&sr=1-5" target="_blank">自伝的女流文壇史</a>』（中公文庫）という本があるのですが、そこで信子は山田順子について一章をさいており、かなり興味深いものがあるのです。吉屋信子のちょっぴりイジワルな乙女目線がキラリと光るのが、以下のくだり。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<blockquote>このたぐいまれなる――先生のいわゆる芸術品はその美貌に似気なくおしゃべりなのに私は少なからず驚かされ、しかもその発音に秋田地方の訛があるのに、がっかりした。それは彼女にとっての盲点だった。<br />
<br />
しかもそのおしゃべりはおおむね（文学論）だった、そのなかに絶えず彼女は（芸術）という言葉を発した。ところがそれが訛って、（<strong>ゲイズツ</strong>）となるので私は少々幻滅を覚えた。その彼女の（芸術論）が始まると一座は一種異様の雰囲気に包まれがちだった。<br />
（中略）<br />
ところで、彼女に溺るる先生も、彼女の多弁と訛には困っていられるかと思ったが、けっしてそうでなく、彼女との事件を題材にされた私小説のなかには（彼女の訛もその声の旋律にかかると気にならず提琴の調べのようだ）という美辞麗句でぬけぬけと表現されたのには驚いてしまった。<br />
<br />
ところが後年――さすがの先生の情痴も醒め果てて順子との間柄がすっかり清算されたあとの私小説には彼女は（<strong>紙に火が付いたようにぺらぺらしゃべりまくる</strong>）と遠慮もなくまったくの自然主義のリアルな描写がしてあるのには、またもや驚かされたものである。</blockquote><br />
キビシイです（笑）。ちなみに、この「紙に火が付いたようにぺらぺらしゃべりまくる」と書かれている小説は、『仮装人物』です（確認済み）。<br />
<br />
<br />
さらに順子の晩年についても、イヂワル乙女・吉屋信子は容赦しません。<br />
<br />
<blockquote>ある日長谷の通りを歩いていたら、向うから異様な風態の女が私に近づいて来た。その女性はちぐはぐのおかしな洋装で煙草を口にくわえてゆらりゆらりと歩いている。<br />
（中略）<br />
その時くらい私は烈しく諸行無常という感じを覚えたことはない。まあこのうらぶれた老女めいたひとがあの高原のホテルの食堂で外人客の眼を一身に集めた浮世絵から抜け出た美女だったとは……</blockquote><br />
このとき順子は、鎌倉の長谷観音境内の山荘に住んでいる、と信子に語ったそうですが、実際は観音堂修理のために仮に建てられたバラックの工事小屋で、「住まわせてくれ」と頼みこまれた住職が仕方なしに住まわせていたんだとか。そんな事実も、信子は思いっきり暴露しています。<br />
<br />
そして昭和36年（1961年）、順子は、肝臓癌のため60歳で永眠。<br />
<br />
こうして一生を終えた順子ですが、秋声の『仮装人物』の最終ページに、以下のような一文がありました。秋声と別れ、銀座の雇われマダムとなった順子の消息を耳にした秋声の、乾いた感想は以下のとおり。<br />
<blockquote>彼女（＝順子）の憧憬の的となっていたコレット女史を逆で行ったような巷の生活が発展しそうに見えた</blockquote><br />
コレット女史。華麗な恋愛遍歴を誇り、ミュージックホールの踊り子をしつつも、『シェリ』『青い麦』などの大傑作を発表して評価され、後にはアカデミー・ゴンクールの総裁にまで上り詰めた、フランスの女流作家<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%89%E3%83%8B%E3%83%BC%EF%BC%9D%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88" target="_blank">シドニー・ガブリエル・コレット</a>。そんなコレットにあこがれていた順子。そしてそんなコレットを「逆」でいくことになってしまった順子。<br />
<br />
バカだね、と言ってしまえばそれまでですが、それだけでは言い尽せない何かが残るように思うのです。それは、自分に与えられた能力以上の生を生きることを欲した、順子の貪欲で膨大なエネルギーの残滓のような。それはゴミのようなものかもしれませんが、ゴミだからといって無意味だとは言い切れない、雨の夜にアスファルトの上で踏み潰された風俗店のチラシのピンク色が幻想的に光るのにも似て。でも結局は、私たちがそれを手に取ることはなく、チラッと一瞥して、ただ通り過ぎてしまうだけなのですけれど。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
徳田秋声記念館に展示されていた、順子手書きの色紙から。順子自作の和歌。<br />
<br />
「日々のうれ　かそかにゆるる　静けさよ　恋を休むに　ふさわしきかな」<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
◆<a href="http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/shusei/index.htm" target="_blank">徳田秋声記念館</a><br />
　石川県金沢市の、浅野川にかかる梅ノ橋のたもとにあります。<br />
　古都金沢の花柳界「<a href="http://www.denken.gr.jp/archives/Hozontiku/kanazawa_index.html" target="_blank">ひがし茶屋街</a>」「<a href="http://www.denken.gr.jp/archives/Hozontiku/kazuemachi_index.html" target="_blank">主計町茶屋街</a>」のすぐそば。<br />
<br />
<br />
◆<a href="http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/shusei/kikaku/img%20kikaku%5C2008%2005-31%206-1.JPG" target="_blank">徳田秋声記念館・開館３周年記念　映画上映会</a><br />
　改造社の円本全集の宣伝のため、久米正雄が撮影したフィルム<br />
　（モノクロ無声・41分、こおりやま文学の森資料館蔵）をビデオ上映。<br />
　当時交際中の徳田秋聲と山田順子をはじめ、芥川龍之介、武者小路実篤、<br />
　菊池寛、佐藤春夫など、当時の一流文士たちが続々登場！<br />
　……み、見たいんですけど……！！！<br />
　以下の時期に金沢に行く予定のある方は、ぜひ！<br />
<br />
　日時：5月31日（土）、6月1日（日）　14:00〜15:00<br />
　場所：泉野図書館　オアシスホール<br />
<br />
<br />
◆「<a href="http://uraaozora.jpn.org/tokuda.html" target="_blank">ウラ・アオゾラブンコ</a>」<br />
　徳田秋声についての著名人の回想録や、写真など。<br />
　水守亀之助氏の秋声評；<br />
　「洗い髪にツゲの横櫛をさした順子をつれて私の宅に来られ、<br />
　　いつしよに神楽坂の川鉄へ出かけたが、<br />
　　道行く人はみんな目をそばだてて見返つてゐた。<br />
　　いくら年をとつても恋には盲目になる。<br />
　　先生の一時期にはそんなところもあつたらう。」<br />
　田村俊子の秋声評；<br />
　「意志が弱くつて、気分の非常に上品な人。<br />
　　さうして愚痴なところがある。」<br />
<br />
<br />

]]></content:encoded>
    <dc:subject>【雑記-note】</dc:subject>
    <dc:date>2008-05-30T16:39:09+09:00</dc:date>
    <dc:creator>nagi</dc:creator>
    <dc:rights>nagi</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=871849">
    <link>http://blog.nagii.org/?eid=871849</link>
    <title>【雑記】　徳田秋声と山田順子の恋　１　〜彼女がモテる理由</title>
    <description>先日、家族で石川県に行って来ました。私は生まれも育ちも関東ですが、両親がともに石川県出身なので、血縁的には「北陸の女」。って、演歌みたいで、自分としては結構お気に入りです。北陸の女。たとえ男に捨てられてもネチネチ恨んだりガシガシ追いすがったりせず寂しげ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
先日、家族で石川県に行って来ました。私は生まれも育ちも関東ですが、両親がともに石川県出身なので、血縁的には「北陸の女」。って、演歌みたいで、自分としては結構お気に入りです。北陸の女。たとえ男に捨てられてもネチネチ恨んだりガシガシ追いすがったりせず寂しげに日本海を見つめている……そんなケナゲでハカナゲなイメージ、ないですか（笑）？　まぁ、そんなふうに見つめる日本海には、断崖絶壁の上からよく人間が突き落とされちゃってたり（松本清張の『ゼロの焦点』『鬼畜』）、海沿いの道を超ド級の不幸を背負った親子がさまよっちゃってたり（松本清張の『砂の器』）、そんなセイチョーの唇並みにぶ厚めなイメージもガッシリあるんですけどねー。<br />
<br />
<br />
毎年、祖父母の家に行ったあとは、必ず金沢にも寄ることにしています。金沢は明治期の文豪を多く排出していて、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%89%E9%8F%A1%E8%8A%B1" target="_blank">泉鏡花</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E7%94%B0%E7%A7%8B%E5%A3%B0" target="_blank">徳田秋声</a>、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%A4%E7%94%9F%E7%8A%80%E6%98%9F" target="_blank">室生犀星</a>などのメンツが、金沢出身だったりします。そんなわけで数年前、ついに金沢に「<a href="http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/ikkinen/kikaku/index.htm" target="_blank">泉鏡花記念館</a>」がオープン。そりゃあもちろん泉鏡花を“神”とあがめる私ですから「泉鏡花記念館もうで」は毎年恒例ですが、それにプラスして今年は、「<a href="http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/shusei/index.htm" target="_blank">徳田秋声記念館</a>」にも足をのばしてきました。なぜって？　特別企画展が、「『仮装人物』の世界　〜女弟子・山田順子との恋」だったからです……！<br />
<br />
<br />
<img class="left" src="images/yamadajunko.jpg" width="171" height="248" alt="" class="pict" /><strong>山田順子</strong>。近代文学がお好きな方、もしくは近代恋愛スキャンダルがお好きな方なら、きっとご存知かと思うのですが。夫と3人の子供を捨てて文学を志し、竹久夢二、徳田秋声、勝本清一郎など、さまざまな男性と浮き名を流し、徳田秋声の名作『仮装人物』のモデルとしても知られた女性です。以下、生い立ち。<br />
<br />
明治34年（1901年）、秋田県由利郡生まれ。回船問屋として成功した裕福な家に育ち、当時としては珍しく女学校（現在の高校）まで進学。その美貌と才媛ぶりは、地元でも評判でした。<br />
19歳のとき、東京帝国大学出身の弁護士と結婚しますが、夫が投機に失敗。順子は生活を立て直すため小説を書き、イキナリ東京へ。夫の友人が新聞記者をしており、その記者の妹が人気小説家・徳田秋声の弟子だった関係で、秋声に作品を売り込みまくるのです（この詳細については「<a href="http://bungei.cocolog-nifty.com/news/2007/03/3_3639.html" target="_blank">文芸同志会通信</a>」に詳しいです）。このとき、順子は23歳。<br />
それからがスゴイ。松竹鎌田撮影所の女優研究生になったり、銀座のカフェ「プランタン」の女給になったり、電話交換手になったりして、自立の道を模索します。<br />
借金まみれの夫と離婚した後は、順子のエネルギーの奔流はさらに加速。無名だったにもかかわらず順子の第一作『流るるままに』が出版されることになりますが、その背後には出版を条件に出版社社長と関係をもったのはもちろん、その本の装丁を担当した<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E4%B9%85%E5%A4%A2%E4%BA%8C" target="_blank">竹久夢二</a>と恋に落ちて同棲状態となり、さらに徳田秋声の妻が病死した数日後に徳田宅に現れ、またたくまに徳田秋声と恋愛関係に陥ったのでした。<br />
秋声との関係がズルズル続くあいだにも、恋愛遍歴は止まりません。痔の手術（！）をしてくれた医者・八代豊雄（大正天皇の侍医団のひとり。しかし、自分の痔の手術をした人とよく恋愛できるなーと思うが……）や、プロレタリア作家・<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E6%9C%AC%E6%B8%85%E4%B8%80%E9%83%8E" target="_blank">勝本清一郎</a>（かつて永井荷風の妻だった藤陰流家元・<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E8%94%AD%E9%9D%99%E6%A8%B9" target="_blank">藤陰静枝</a>の19歳年下の愛人。後に著名な近代文学研究者になる）、慶応大学の学生・井本威夫（後に著名な翻訳者になる）などが、順子の魅力にメロメロに……。<br />
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とにかくモテるんですよねー、山田順子は！　ここまでモテるのは、若くて美しいから、というだけではないですよ、絶対。その理由について、以下、勝手にまとめてみました（笑）。<br />
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1、「生きることへの貪欲なまでのエネルギー」<br />
　　　これは文句なく、人間として魅力的ですよね。<br />
　　　エネルギーのあるところに人も物も集まります。<br />
2、「その身の不幸」<br />
　　　夫が破産して離婚せざるを得なかったとか、<br />
　　　乳癌になって乳房が片方無いなどの不幸が、順子にはあった。　<br />
　　　これは守ってあげたくなるし、<br />
　　　それによって自分の価値を確認できるから実はモテに有効。<br />
3、「男好きで積極的」<br />
　　　これは言うまでもなく、モテの必須事項！<br />
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というわけで、自由で新しい女、恋多き才女、順子はまたたくまに注目され、批難され、顰蹙を買い、新聞雑誌の格好のネタとなっていきます。一時期の松田聖子のように、その一挙手一投足が注目され、やかましくスキャンダラスに書き立てられるようになるのでした……。<br />
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ところで、「自由奔放でスキャンダラスな美女」って、今も昔も、世間の人々は嫌いながらも大好きなんだなぁ、としみじみ思います。この「嫌いながらも大好き」というところがポイントで。今も昔も、マスコミが大切にしている究極の価値基準は、人々の嫉妬心や羨望を煽れるかどうか、ですから。公けにはされていませんけど、暗黙の了解で誰でも知っていることですよねー。なんて言うと、嫉妬心や羨望をもってはいけないのだ！　だからそんなことはありえないのだ！　なんて怒る人もいるかもしれませんが。<br />
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ついでに言うと、嫉妬心や羨望をもってはいけないのだ、と言い切りたくなってしまう、そんな嫉妬心というものの落ち着かなさというのは、「嫌いながらも大好き」「好きだけど大嫌い」という相反するものが両立しているアンビバレントな状態に、人々が耐えられないからではないでしょうか。でもそれは単に「好き」とか「嫌い」という言葉に限界があるってだけで、別に不思議でも何でもないのではないか、と思う私です。この「嫌いながらも大好き」「好きだけど大嫌い」っていう人間にとって馴染み深〜いこの状態に、誰か新しい言葉（嫉妬以外の）をつけちゃってくれればいいのに。そしたら、そこまで過剰反応しなくても、もっとラクになれるのに。人は何かを否定しよう無いことにしようとすればするほど、そのことに執着してしまうものですから。と、そんなふうにも思います。<br />
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なんて、話は脱線しましたが。<br />
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そんなわけで、山田順子は当時にしては珍しく、自分の欲求に忠実に生きた女性でした。って、別にこういう生き方こそ素晴らしいんだとか、理想の生き方だとか、女性はこういうふうに人生を謳歌すべきだとか、そういう類いの（女性賛歌、みたいな？）ことを言うつもりはありません。だって、自分の欲求に忠実に行動するなんて、まず本人がタイヘンだし、周りもメーワクだし、だいたいにおいてバカだし、ひと言で言っちゃえば<strong>バッドテイスト</strong>ですよ。<br />
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でも、私は好きですね。ここまで自分の欲求に素直に生きれば、死ぬにも後悔はないでしょう。他人を羨んだりすることもないでしょうし、嫉妬したりするヒマもないでしょう。そんな境地に、私はあこがれます。私が最も避けたいと思うのは、<strong>自分の欲求を抑えて生きていることによる欲求不満を、他人を攻撃することで解消しようとすること</strong>ですから。で、そういうタイプの方々が松田聖子バッシング記事（って古いですけどね。何年前の話だろう笑）を求めるんですよね。で、そういう記事を読んで、マジで激しく怒ったりするんですよ（笑）。今だったら誰だろう、沢尻エリカとか？　２ちゃんやmixiでみんな怒ってましたもんね、そう言えば（笑）。私は大好きですけどねー、沢尻エリカ（の原始人ファッション）。<br />
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そんなわけで脱線しまくりですが、この秋声＆順子ネタ、次に続きます。<br />
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秋声が見るなり「順子をモデルにしやがったな！」と激昂したという、竹久夢二描くイラスト。<br />
（『<a href="http://www.yumeji-minatoya.co.jp/gallery.htm" target="_blank">婦人グラフ</a>』の表紙　大正15年7月号）<br />
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<img src="images/takehisayumeji.jpg" width="293" height="278" alt="" class="pict" /><br />
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]]></content:encoded>
    <dc:subject>【雑記-note】</dc:subject>
    <dc:date>2008-05-28T17:34:05+09:00</dc:date>
    <dc:creator>nagi</dc:creator>
    <dc:rights>nagi</dc:rights>
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  <item rdf:about="http://blog.nagii.org/?eid=839505">
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    <title>【雑記】　情熱と筋肉は、同じである。</title>
    <description>先日、今年初めて「初夏の匂い」をかぎました。気温が高くなって、湿気も高くなって、今まで細々と命を保っていた生命が、一気にぐいぐいと成長していく匂い。

そんな初夏の匂いに誘われて、神保町・古本屋街へ。その前日、再び熱海の山へレイヴに行ってきて筋肉バキバ...</description>
<content:encoded><![CDATA[
<img class="left" src="images/atami_ame.jpg" width="286" height="286" alt="" class="pict" />先日、今年初めて「初夏の匂い」をかぎました。気温が高くなって、湿気も高くなって、今まで細々と命を保っていた生命が、一気にぐいぐいと成長していく匂い。<br />
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そんな初夏の匂いに誘われて、<a href="http://jimbou.info/" target="_blank">神保町・古本屋街</a>へ。その前日、再び<a href="http://www.ataminews.gr.jp/" target="_blank">熱海</a>の山へレイヴに行ってきて筋肉バキバキに疲労してるはずなのに、古本屋街を8センチヒールで何時間も往復しても、全く疲れない自分に軽く驚きました。やっぱり筋肉って、使わないとパワーダウンするし、使えばパワーアップするものですね。それと同じで、本好きの方はお分かりかと思いますが、本屋もしばらく行っていないと、確実に本を見る眼力が落ちますよね。棚をスキャンする集中力や、本をセレクトする判断力、自分が潜在的に求めているものを発見する直観力、そういうものが格段に落ちる。筋肉と同じだな、とつくづく思います。<br />
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そんな書籍眼力を落とさないためにも、最近、何かと神保町に足を運ぶようにしております。何しろ神保町は、まさに私の青春の街なのですから〜って、古本あさりばっかりしてた陰気でホコリっぽい青春だったんで