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【着物】 2008年夏、浴衣決算報告!  

2008.09.02 Tuesday

ついに9月です。私の場合はその直前の8月31日に誕生日とかいうものがありまして、とりあえず大好きなサーティワン・アイスクリームでダブル・アイスクリームを買い(31日は31%OFFですよー!)、ハッピー・バースディ・ソングを、AC/DCヴァージョンと、Primusヴァージョンと、Zappaヴァージョンと、Shpongleヴァージョンと、Skaziヴァージョンと、Trickyヴァージョンで歌ってもらって超バカ笑いして、それからグイッと秋へ突入! 先日、「夏なんかグイッと追い越しちゃおう♪」なんてことを書きましたが(こちら)、このサーティワンのダブル・アイスクリームを完食した時点で、追い越し完了! ええ、モノゴトは全て、オノレの解釈次第ですの。

しかし、あんなに「夏夏夏」とわめいていたくせに、ふと気づくと「早く涼しくなって冬にならないかな……」なんて思ったりしている自分のアッサリした恬淡さに、軽く驚きました。でも、状況に即して生きていかなきゃいけませんから。夏が終わるっていうのに、いつまでも「夏夏夏」って言ってるのって見苦しいでしょ。去るもの追わず、です(笑)。

でも。夏が去ってしまうと寂しいこと切ないことって、たくさんあるんですよ……。と、やっぱり未練もたっぷり。どうぞ、未練がましい女、と呼んで頂戴。というわけで、突然ですが、「夏が終わってしまって寂しいことランキング!」って、私のなかだけでのランキングですけど。

5位、窓を開けっぱなしで生活するわけにはいかなくなる。
4位、真夜中にベランダでボーッとするわけにはいかなくなる。
3位、半袖やノースリーブが着られなくなる。
2位、浴衣が着られなくなる。
1位、ナマ足でミュールがはけなくなる。

これを見ると、私がいつもどういうふうに夏を過しているか、バレバレですね……。つまり、ナマ足にミュールはいて、半袖のTシャツか、たまには浴衣着て、窓を開け放したベランダでひたすらボケーっとする。お供はもちろん、コカ・コーラか、ビールか、パピコ(コーヒー味)で! これが私の、ステキな夏の過し方ですけど!!! ええ、今年も、私、本気でどこにも行きませんでした……。来年こそは、ベルリンとかバルセロナなんかに行けるような身分になりたいです(経済的&時間的に)。



でも、どこにも行かなかったけれど、今年の夏は、浴衣を何度も着て夏を楽しみました! と言っても、お祭りに行ったわけではなく、六本木行ったり、代官山行ったり、市ヶ谷に行ったり、霞ヶ関行ったり。フツーに夏のオシャレ着として、浴衣を楽しみました。

だって。私、今年、浴衣を新調しちゃったんですもの……! キャー。買ってしまったのです、月影屋の今年の新作を! 星柄!!
コレ☆↓


このバカみたいに大きな、大雑把な星柄が、とにかく気に入ってしまいまして。星柄にもいろいろあるかと思いますが、この星柄はなんていいますか、「ちょっと頭の悪そうな」星柄、とでも言いましょうか。『愛の嵐の中で』という桜田淳子が主演した映画の中に、自分を宇宙戦士だと思い込み、ナントカ星人と闘おうとするフリーダムすぎる精神の持ち主(田中邦衛)が登場しますが、そのときのおかしなピコピコ衣裳についてた星に、何だか似ているような気が致しました。つまり、そんなノリの星柄。そんな、フリーなソウルを感じさせる星柄。

ちなみに、この光沢のある帯は、阿佐ヶ谷のアンティーク着物店「grape」で購入したもの。ふつうの帯を半幅に仕立て直したものでしたが、そういう細工をしてしまった商品ってほとんど値がつかないので、激安でした(確か1000円くらい)。このギラギラした光沢のあるサテンのような絹って、昭和初期くらいのものじゃないかと思うのですが、ある意味で現代的でいいなー、と思いまして。ただし、ぶ厚い芯が入っているため、締めていると暑いです……。

で、このギラギラ感のある帯と合わせて、ギラギラ感のあるミュールと。




一応、浴衣は7、8月に着るもの、というルールがあります。だから、9月になってしまうと、「ああ、浴衣が着られなくなっちゃうんだなぁ……」と思います。でも、今の日本においては9月も夏のうち。それに、9月でもお祭りって開催されてますし。ですから、9月だって浴衣を着ちゃってもいいと思うんですが。

着物のルールって、ものすごいガンジガラメにあるように思っている人も多いかもしれませんが、そうでもないんだなぁ、と最近つくづく思うのです。結局は、人間のすることですから。規則があれば、必ず、例外がある基本があれば、必ず、ハズシがある。もちろん、規則も基本もわかった上で、例外やハズシを楽しむ、というのが望ましい状態だと思いますけど。

そんな素敵な例外、素敵なハズシを、最近また教わりました。私は日本舞踊を習っているのですが、先日、私のお師匠さんが国立劇場で踊られることになりまして、その踊りの会にお伺いすることに。「着物で伺ったほうがいいでしょうか?」と尋ねる私に、師匠は「浴衣でいいわよ」とおっしゃるではないですか。通常ですと、国立劇場や歌舞伎座などは「フォーマルな場所」と捉えられますから、カジュアルな浴衣はタブー。ところが、その踊りの会を主催された私のお師匠さんのそのまたお師匠さんが、バリバリの江戸ッ子で、「夏は暑いんだから浴衣でいいじゃない」という粋なおっしゃりよう。

かくして私、初めて国立劇場に浴衣を着て行ったのでした。しかも、かなーりくだけた浴衣で……。昔お師匠さんからいただいて、いつもお稽古で使っている、縞に柳の浴衣。帯も、いつもお稽古で使っている博多の半幅帯。



ちなみに、この写真は、大先生が踊った後、楽屋前で団扇であおいで風を送っているところ。踊りって、ものすごい重い衣裳をつけて、重いカツラかぶって、しかも30分くらい平気で空気椅子状態(つまり中腰)で踊り続けるので、踊った後は汗だくなのです。

で、浴衣&半幅帯、って言うと、足もとは裸足&下駄、とお思いかもしれませんが、違うのですー。上半身は、かなりカジュアルに浴衣&半幅帯。なのに足もとは、フォーマルに足袋&草履。よく考えたらおかしいような気もするのですが、こういう世界では、そういうものなのだとか。

さらに言えば、私は今回、浴衣&半幅帯で行きましたが、本当は、浴衣&ふつうの帯のお太鼓結び、が正式の形だったのです! 半襟ナシの浴衣に、お太鼓(もちろん帯揚げ&帯締めアリ)、ですよ? で、足元は足袋&草履。よく考えたらスゴイですよねぇ、このコーディネートって……。

着物についてよく知らない方のために書いておきますと、着物にはフォーマルとカジュアルがあります。洋服でいう、スーツとジーンズ、と同じ感覚です。それを大雑把に分類すると、以下のようになります。
      
下着: 【フォーマル】半襟付き長襦袢 【カジュアル】半襟ナシ半襦袢
着物: 【フォーマル】絹の着物     【カジュアル】木綿の着物、浴衣
帯:   【フォーマル】帯         【カジュアル】半幅の帯
足元: 【フォーマル】足袋        【カジュアル】裸足
履物: 【フォーマル】草履下駄     【カジュアル】下駄

というわけで。浴衣に帯のお太鼓結びというのは、ジーンズにゴージャスなベルトをしめるようなもの。浴衣に足袋&草履というのは、ジーンズにストッキング&エナメルパンプスをはくようなもの。……って書いてて、アレッ? と思いました。ジーンズにゴージャスなベルトって、別におかしくないですよね? ジーンズにエナメルパンプスって、かえってカッコイイくらいですよね?

要するに。今の私たちも、カジュアルとフォーマルの掛け合わせって、普通にやってる、ということなんですよね。ジーンズにはスニーカーやビーチサンダルしか合わせない、なんてことないですから。オシャレな人であればあるほど、カジュアルなジーンズだからこそ、ゴージャスなパンプスを合わせたりする。センスのある人であればあるほど、そのちょっとした遊びやハズシ、ミスマッチを、楽しんだりする。

おそらく、着物が日常着だった時代においては、踊りの世界の方々というのは、最高にカッコイイオシャレな人々だったはず。何故なら舞踊界は、歌舞伎界や花柳界と並ぶ、芸能界のひとつだったわけですから。そんな最先端のギョーカイの人々が、一般の人々とちょっと差をつけたオシャレをする、そしてそれによって自分たちが粋な世界の住人だということをアピールする、そんなこともあったでしょう。浴衣にお太鼓結び、というスタイルは、そんな粋な世界の人々の「粋がり」(良い意味で)の名残りなのではないか。そう思いました。



そんなわけで今回、国立劇場で、浴衣にお太鼓結び、という方々に大勢お会いしました。が、まったく、何の違和感もなく。だいたい、踊りを長年やっている人特有の、鍛えられた身体と、無駄のない動き、堂々としたたたずまいがあれば、たいていは貫禄で着こなしてしまえるんですよね。有無を言わせない感じ、と言いますか(笑)。でも、オシャレって結局はそういうものだなぁ、と思うのです。拙書『色っぽいキモノ』でも引用しましたが、ルールをことごとく無視した宇野千代のキモノ姿を評して、白州正子が言った、「ようするに着物なんて着る人次第でどうにでもなる」。そのとおりかと。

スッと伸びた首筋と、シャッキリした背筋。筋力に裏うちされたキビキビとした足さばきと、優雅でなめらかな腕の運び。踊りを長年やってる人は、何かがちょっと違う。着物をカッコよく着こなしたいなら、何はともあれ、日本舞踊を習うのがイチバン! そんなふうに断言したくなります。でも、ホントにそう言っても過言ではないかも。私のお師匠さんを見ても、お師匠さんのお母様にあたる大先生を見ても、歌舞伎役者の玉三郎を見ても、一目瞭然。やはり、美しい体と、美しい動きは、自分で作っていくものなのだなぁ、とつくづく思うのです。決して、生まれつきのものとか年齢ではない、のです。何事も、自分次第。私もとりあえず、日々のヒップアップ体操だけは欠かさないようにしたいと思います〜! 





サーティワン・アイスクリーム
 ・年に7回(1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月)ある31日は、
  ダブルコーン、タブルカップが、通常価格の31%OFFに!
 ・「ベースボールパーク」というフレーバーがオススメ!
  野球場(ベースボールパーク)で売っているお菓子たち、
  ポップコーン、プレッツェル、ピーナッツ、スナックなどを
  キャラメルアイスクリームにちりばめた、っていう
  いかにも「アメリカ」なアイス。美味しい!


月影屋
  まだまだ浴衣、売ってますよ〜! 
  今年の新作・星柄とハート柄は、こちら
  
  月影屋と言えば、毎年恒例のラフォーレ原宿でのブース出店、
  この内装がまた凄いセンスで! これ自体、ひとつの作品だな、と思う。
  どれほどファビュラスな店内だったかは、以下!


壁にかけられたのは、「ぶちゅ〜」シリーズ。虫歯入り。


お祭り気分♪


ラフォーレ原宿正面のウィンドウ内。江戸川乱歩的世界では、このウィンドウが割れて美女が倒れ、外れた手首から○○○が……


実際に商品化した人は未だかつて絶対にいない、電飾の帯!! これさえあれば、貴女も夜のエレクトリック・クイーンに……!!!! (電池が必要です)
  



 
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