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【藝術】 女子垂涎!「大正シック」展開催。

2007.04.05 Thursday

キモノ女子、ヲトメ女子、モダン女子、レトロ女子、いやもう何でもいいんですけど、とにかく女子だったら絶対に見逃せない展覧会が開催されますよ! しかも、アールデコの館朝香宮邸としても有名な、東京都庭園美術館にて。
もう、ワクワクしちゃう! (←珍しく乙女言葉)

(左の画像は、小早川清「ほろ酔い」(1930年))




モダン日本の里帰り 大正シック  〜ホノルル美術館所蔵作品より
日時:4月14日(土)〜 7月1日(日)
時間:10:00〜18:00 (入場は17:30まで)
休館日:第2・4水曜日
入館料:一般 1000円(20名以上の団体 800円)
    大学生・専門学校生  800円(20名以上の団体 640円)
    小・中・高校生、65歳以上 500円(20名以上の団体 400円)
公式サイト:こちら


ホノルル美術館の日本美術コレクションから、大正〜昭和戦前期にかけての作品を、庭園美術館の学芸員がセレクトした展覧会だそうです。

何よりもステキなのは、この展覧会のテーマ構成。なんと、
  「絵画と版画」 「装飾美術」 「きもの」 「大正時代の流行歌の本
という女子の「キャー」という黄色い声が上がりそうな、ホントわかってますよね〜な構成なのです。この構成を見てわくわくと胸が轟いてしまった私、やっぱり女子なのだなぁと改めて認識いたしました(笑)。

展示作品は、モダン・ガールなど当時の風俗を描いた日本画、アール・デコの影響を受けた着物や工芸品など、約80点。



山川秀峰「三人姉妹」(1936年)




しかも、キモノ女子に朗報! なんと、キモノを着てお伺いすると団体割引料金にしてくださるんですって。ステキじゃなくって? 

さらに、大正シック写真館まで設置されるんですって! ウィンターガーデン内に限り、昭和初期のお部屋の中で、「大正シック」展の作品に出てくるような椅子に座って、お写真を撮影していただけます、とのことですの(詳しくはこちら)。もうあたしたち、完全に狙い撃ち!されてますわね(笑)。


こんな椅子…?

和田青華「T夫人」 (1932年)


それとも、こんな椅子かしら…?

中村大三郎「婦女」 (1930年)
ちなみにこの絵について、ホノルル美術館のサイトでは「Takako Irie on a Couch」というタイトルがついてたのですが、この女性のモデルって、入江たか子なのかしら?

ついでに、入江たか子の仁丹広告団扇も展示されるそうです。

入江たか子と濱口富士子の仁丹広告団扇 (1930年初頭)





さらに深く知りたい方には、こんな特別講演も。

●特別記念講演会

「ホノルル美術館と日本美術コレクション」
日時:4月14日(土) 14:00〜15:30(開場13:30)
講師:スティーブン・L・リトル氏(ホノルル美術館館長)(通訳付)
場所:新館大ホール

「大正期の日本画と版画」
日時:4月28日(土) 14:00〜15:30(開場13:30)
講師:小林忠氏(学習院大学教授 千葉市美術館館長)
場所:新館大ホール 

それぞれ定員250名(先着順)。
予約不要。無料。(展覧会には別途入場券が必要です)


●フロアレクチャー(学芸員による展示解説)
日時:5月10日(木)、5月31日(木) 14:00〜
入館者対象。無料。


好きなことだったらお勉強大好き!な向上心あふれる女子や乙女(←魂のレベルで。年齢じゃありません)がワンサとつめかけるんでしょうね。ステキ。私も女子の端くれとして、駆けつけたいと思います!




あ、それと。女子といったら、オシャレと同時に、食い気もね! ということで、庭園美術館に併設されたカフェもオススメです。あの新橋の老舗料亭「金田中」が手がけた、「cafe 茶洒 kanetanaka」(カフェ・サーシャ・カネタナカ、と読みます…)。新しい和スタイルのカフェレストラン。美術館入館者でなくても入れますし、美術館の休館日も営業しています。
営業時間: 10:00〜22:00(ラストオーダーは21:00)  
定休日: 12/29〜1/3 







ホノルル美術館(Honolulu Academy of Arts)
1927年、チャールズ・クック夫人が自宅の敷地に開いた美術館。ハワイに住むさまざまな民族の子供たちが、自分たちの祖先の文化遺産に触れられるように、という趣旨で開設されたのだそうです(「HAWAII.com」より)。


◆東京都立庭園美術館
1933年(昭和8年)、朝香宮(あさかのみや)邸として建てられた館を、1983年(昭和58年)に美術館として生まれ変わったのだそうです。


◆朝香宮家について
それにしても朝香宮(あさかのみや)家って、どういう家系なのでしょうか? 
朝香宮は、1906年(明治39年)、久邇宮(くにのみや)朝彦親王の第8王子鳩彦王(やすひこおう)が創立した宮家。

この鳩彦王は、1910年(明治43)に明治天皇の第8皇女允子(のぶこ)内親王とご結婚され、フランスに留学していたそうです。その時に培った美意識を総動員して、アールデコの館を新築したのでした。

にしても。この朝香宮鳩彦王のお家が皇族なのはわかりましたが、朝香宮鳩彦王(やすひこおう)の父君である、久邇宮朝彦(くにのみやあさひこ)親王とはどなたなのでしょう? 親王とは、天皇の子どもや兄弟のことではなかったかしら…? と思って調べてみたら、さらにこの方の父君も、伏見宮(ふしのみや)邦家親王。代々、親王なのね? ん〜。

そこでちょっと調べてみたら、「世襲親王家(せしゅうしんのうけ)」というものがあったのでした。世襲親王家とは、当今の天皇との血統の親疎にかかわらず、代々「親王宣下」を受けることで親王の身分を保持し続けた宮家、のことだそうです(wikipedeiaより)。で、過去には「4親王家」というのがあったのだそうで、以下wikipedeiaを参考に「4親王家」についてまとめました。

・伏見宮家:始祖は、北朝3代崇光天皇の皇子・栄仁親王。1947年、同系の10宮家とともに皇籍離脱するが、現在まで存続している家も。ちなみに、朝香宮も久邇宮も、伏見宮家系統です。
・桂宮家:始祖は、第106代正親町天皇の皇孫・智仁親王。皇族の養子禁止により、明治期に断絶。
・有栖川宮家:始祖は、第107代後陽成天皇の皇子・好仁親王。皇族の養子禁止により、大正期に断絶。
・閑院宮家:始祖は、第113代東山天皇の皇子・直仁親王。幕末に一旦断絶し、明治初年に伏見宮家から皇子を迎えて再興したが、1947年、皇籍離脱し断絶。

調べていて面白かったのは、明治維新後に創設された宮家は、ほとんど伏見宮家の系統なのだそうです(山階宮、聖護院宮、曼殊院宮、久邇宮、小松宮、北白川宮、華頂宮、北白川宮、清棲家、東伏見宮、朝香宮など)。ちなみに、現在の天皇も、もとをたどれば伏見宮家系統なのだとか。皇室の超メインストリームが伏見宮家、ということなのでしょう。

ちなみに、朝香宮鳩彦王と結婚された、明治天皇の第8皇女允子(のぶこ)内親王。この方の母君は、園祥子という伯爵令嬢で、明治天皇の側室(正妻ではない)だったのだそうです。正妻になかなか跡継ぎが生まれないことから、明治天皇には7人の側室が置かれ、そのなかでも最も寵愛されたのが園祥子だったのだそう。今よりも昔のほうがある意味、合理的な部分もあるのですね、というエピソードでした。

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