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【雑記】 「生む機械」失言事件について考えてみた

2007.02.26 Monday

更新が滞っておりました。。前回触れた膝小僧の傷も、今ではすっかり皮膚再生完了! でも再生した皮膚は、紫色というか何というか、紫蘇(しそ)色に…。医者によると、この紫蘇(しそ)色が完全に消えることはないらしい。ま、しょうがないか。こうやっていろんなものを抱えて生きていくんだなぁと思いました(大ゲサ)。

ところで。近頃のニュースで興味深かったのが、柳沢大臣の「女性は生む機械」「子供2人もつのが正常」失言事件。女性蔑視だ!とか、女性を人間扱いしてない!等の反論が高まりましたが、何だかポイントずれてませんか?

女性が生む性であることや、子ども2人以上持つことが「社会的に」望ましいというのは、確かにそのとおりなのだと、未婚・子ナシ・30代の私も思うのです(もちろん、それが個人的に望ましいかどうかは別問題です)。

それに、もし万が一、「女は子供を生んで育てていればそれでいいんだ!」なんて今どき本気で思っている、もしくは言っているとしたら、それは狂ってるのとほとんど変わりません。現代に生きているのではなく、そう思い込みたい幻想妄想の中に生きているのでしょう。こんなに好きなんだからアイツも俺のことを好きなはずだ、と思い込むストーカーの心理と同じようなもので。でもまさか、厚相ともあろう人が、そんなふうに思っているはずはないですよね(皮肉気味に)。

一方、「機械」とか「装置」とか「正常」などという言葉の使用についてですが、これは、本人がただただ死ぬほどセンスがなく、ひたすら知性がないというだけのことだと私は思いました(注:大臣は東大出身ですが、学歴とセンスや知性は別ものです)。個人のレベルの低さや知性のなさをいくら攻撃しても、世の中何ひとつ変わりはしないので、ハッキリ言ってどうでもいいです(もちろん、そんなレベルの人が大臣って一体どういう国?という疑問もありますが、それを言い出すともうどうしようもない気がするので今は不問)。

問題は、その社会的に望ましいとされているスタンダードなことがなかなか実現しにくい、もしくは実現することに抵抗がある世の中って何? さらに言えば、その望ましいとされているスタンダードとは違う道を選ぶ多くの存在を、きちんと考慮しない世の中って何? ということなのでは。

そういう問題点を明らかにしないで、ただ「大臣変えろ!」って言ったって、切っても切っても同じ顔が出てくる金太郎飴みたいに、また同じような「センスや知性は欠けるけど学歴は有ります」なエリートおぢさま(orおばさま)が出てくるだけ(たぶん)。いつか、物事の本質を明らかにし、問題を解決するための現実的な方法をとることができる政治家が現れるのでしょうか? 

とりあえず個人的には、「なんで?」ってほど高いDoCoMo通話料とか、ファンドが悪玉で銀行が善玉という驚きのNHKドラマ(現在放映中)だとか、意味不明な前世だとか守護霊だとか、そういうところから少子化が始まってんのよ。と言いたい。飛躍しすぎ? いや、でもそういうことなんじゃないのかしら、少子化って。つまり、世の中に蔓延する矛盾やまやかし、それに対する圧迫感や閉塞感の反映、という意味で。ま、矛盾やまやかしの無い時代なんて、あり得ないですけど。

私は第二次ベビーブーム世代で、当時はオイルショックなどあったものの、それでも「世の中はもう少し良くなっていくはず」という、ある程度前向きな時代だったのかも? でも、バブル期は単なる子どもだったし(せいぜい漫画本をたくさん買って貰えたくらいだし)、女子大生ブームも女子高生ブームもかすらず、重要な時期に受験難だったり就職氷河期だったりで、フリーターやニートが発生、最近ではロスト・ジェネレーションとか言われちゃってるみたいですけど(笑)。でも、ロスト・ジェネレーションだなんて、フィッツジェラルドかガートルード・スタインか、って感じでちょっとカッコイイ。ちなみに、本家のロスト・ジェネレーション世代がlost失ったものは、第一次世界大戦以前の広い意味での「文化」。一方、本邦のロスト・ジェネレーション世代がlost失ったものは、「定職」、なのでした(笑)。



◆ エントリー最初に貼り付けた画像は、
  20〜40年代にアメリカで活躍したピンナップガール・イラストレーター
  エノック・ボールズ Enoch Bolles のイラスト。
  こちらで素敵な作品をたくさん見ることができます。
  

 
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