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【芸術】 謹賀新年! もしくは、コダカナナホさんのラインの快楽について。

2011.01.05 Wednesday

あけましておめでとうございます! 2011年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

年末年始の楽しみ&お悩みと言えば、年賀状! 昨年はメールで済ませてしまったのですが、今年は郵送年賀状に戻すことにしました! でも、市販の年賀状やデザイン・テンプレートも、ピンとくるものが全然ない。でも自分で絵とか描けないし…。という毎年恒例のお悩みを解決すべく、今年はイラストレーターのコダカナナホさんにイラストを描いていただけないかなぁ〜と思い立ち、おそるおそる聞いてみることに。すると、「全然いいよ〜! 毎年よく頼まれてるし♪」という色よいお返事が。わーん。もっと前から頼めばよかった〜〜(意外と小心者な私)。

というわけでコダカナナホさんにお願いすることになったのですが、依頼するさいには気合が入りまくって、「“カッコイイ×カワイイ×セクシー×ミニマル×日本”なコンセプトでお願いしますっ!!!」と、相当ワガママなリクエストをした私。そしてその結果、以下のようなとーっても素敵な年賀状が出来上がりました♪♪♪





A HAPPY NEW YEAR !


あ、画像が小さすぎる? そうですよね〜。
というわけで、拡大ヴァージョンを公開!!!






そんなコダカナナホさんは、しばらく前から新しいタッチの作品をたくさん制作されていたんですが、これがまた相当素晴らしくて! これは絶対に世に発表すべき!! ということで、満を持してweb上に作品集をUPされました! それが、Nanaho's Line



このweb作品集「Nanaho's Line.」にどんな作品がUPされているかというと…以下のような素敵すぎる作品たち! ナナホさんの了解を得ましたので、数点だけご紹介させていただきます♪






























このような素敵なイラストが膨大にアップされているんですよ〜〜〜。ナナホさんはプロのイラストレーターさんなので勿論いろいろなタッチの絵を描いていますが、この墨一色シリーズが個人的にもう大好きでして! このカッコよさ×セクシーさ×ミニマル感と言ったら!!!!


いつも思うことなんですが、今の日本において歓迎されるのは、一人でも多くの人に受け入れてもらえるような(=違和感を感じさせないような)最大公約数的なテイスト、つまり「カワイイ」「ファンシー」「わかりやすい」「あったかい」「ほっこり」「優しい」テイストだと思うんです。その逆に、それとは真逆と言ってもいいような、「カッコイイ」「ミニマル」「わかりにくい」「セクシー」「毒のある」「挑発する」ようなテイストって、なかなか受け入れてもらえないのが現状なのではないでしょうか。

もちろん、受け入れてもらえないと言っても、実際は、本当はそんなことはないと思うんですけれどもね…。話はちょっと逸れますけど、要するに、経済活動に関わる話の場合、前提として「より多く」=正義であり、世代・年齢・職業・趣味嗜好などの別を超えて受け入れられるようなものをと考えると、どうしても「反感買わないような当たり障りのないカワイくてファンシーなあったかテイストのものにしておけ!」となってしまう。そういう意味での現状だと思うのです。まぁ、そういうのを思考停止って言うんじゃないかと思うんですけど。個々人はそれぞれさまざまな嗜好を持っていることは明白であるにも関わらず、「より多く」という考え方が勝利する世界(多く稼ぐことが正しい資本主義世界や多数決が優先される民主主義世界など)においては、個々のそうした細かな差異は無視されるのは当然と言えば当然なのですが。

コダカナナホさんの墨一色のイラストは、カッコよくてセクシーでミニマルで、見る者を思いっきり挑発し、心地よい違和感で見る者の想像をかき立ててくれる。こういうものが「多数」の論理と結びつくのかどうかなんて私にとってはどうでもいいことで、何よりも、今私が生きている世界(「多数」の正義が押し付けられがちな世界)とは別の世界に誘ってくれるということ自体に、何にもたとえがたい価値がある。そんな価値の前には、「多数」の論理なんてどうでもよくなるんですよ。そんなものとは別の世界が確かにある、ということを実感する瞬間、私は実際に別の次元で生きることができるのです。







とにかく、ナナホさんの絵でスゴイなぁと思うのは、極限まで無駄をそぎ落としたミニマル感、クレパックスの作品を彷彿とさせるような日本人離れしたミニマル感にも関わらず、現代の日本の女の子がグッとくるようなカワイさやファンシーさもちゃんと存在しているという、一見相反するように見えるたくさんの世界に同時につながることも可能な、絶妙なバランスです。この絶妙なバランス感はスゴイな、と。

(上のイラストがその良い例。ちなみに右端にいるワンちゃんは、私が可愛がっているマルちゃんがモデル♪ マルちゃんについて知りたい方は、「【本】ものを持つこと、ものを捨てること。 〜ポール・グレアムのエッセイ『もの(stuff)』」か、「【雑記】 夏ギリギリの野外フェスへ! 〜男子くんたちの会話と、肉食系女子と、ロマンティックについて。」か、集英社インターナショナルBLOG:「色っぽいキモノからニーチェまで、文筆家・井嶋ナギさんの偏愛」をご参照ください)

もちろんそれ以前に、ナナホさんの絵のドラマチックな「ライン」それ自体が、素晴らしいんですけどね! 弱弱しく繊細かと思えばグッと力強くなったり、ゆったりスローテンポかと思えば急にスピードを上げたり、スルッと逃げたかと思えばねちっこく誘惑してきたり(笑)、そんなさまざまにドラマが生み出される「線」「ライン」そのものに、快楽がある

そんな作品をもっとご覧になりたい方、ぜひ以下のアイコンをクリックしてみてくださいね!!!





■コダカナナホさんと一緒に月2回(1&15日)連載している「WAGU」での連載
 「美女とキモノ。もしくは映画におけるキモノ美女の研究。」も、ぜひご覧くださいね…!



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