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【着物】 「WAGU×ころもや」レセプションパーティに行ってきました。

2010.11.24 Wednesday

徐々に寒くなってきた今日この頃、いよいよ着物シーズンの到来ですね! そう、絹は保温性がありとても暖かく、おまけに帯も締めていますからお腹の冷えも防げますし、キモノは冬のお召し物としてもピッタリなんでザイいますよ! というわけで、冬のキモノをさっそく着てお出かけしてきましたので、たまには普段キモノのレポートを。


私も月2回のコラム「美女とキモノ。または映画におけるキモノ美女の研究」を書かせていただいている、着物や和雑貨のブランドでおなじみの「WAGU」さんが、人形町にある呉服屋「ころもや」さんの販売業務を受けることになったそうで、先日11月19日に「ころもや×WAGU」のレセプションパーティがありました。




人形町駅からすぐの場所にあるモダンなお店。外観。




お店ではガラス越しに、ベテランの職人さんが染色作業をおこなっている工房を見学することもできます。すごい。




WAGUオリジナルの浴衣は色合いや風合いがとても上品で、どこかヨーロッパを感じさせるようなテキスタイル。通販でも買えます(→こちら)。



私はこの日は、青緑がかった黒っぽいキモノ×月影屋のリアル蛇皮の帯、といういつもの定番スタイル。



最近、以前にも増して「とにかく色数を少なく!」という方向に向かいつつあり、襟も足袋も襦袢も帯締めもぜんぶ白! って、前からだけども。さらに、草履とバックは無地のエナメル黒で、とにかく全体の色数を抑えてます。だけどそれでも帯揚げの紫がちょっと気になっていて、ホントは帯揚げの色はキモノと同じ色にしたいくらいなのですが…。うーん。


話は脱線しますが、私は洋服でも、色数が少なくてシンプルなものがとにかく好きです。見るぶんにはデコラティヴなものは「ステキだなぁ〜」って思うのですが、自分が着るとなると「違うかも」と思ってしまいがち。というのも、そのデザインはそれ自体で既に世界が完結しているので、むやみに私なんかが着てしまうとそのせっかくのその世界が壊れてしまう気がして(笑)。

あとさらに言えば、私、様々なデザインや形状を同時にたくさん処理しきれないのですよ…。私は、色や形や模様がゴチャゴチャしていると、頭が混乱して気持ち悪くてダメなんです。学生時代から数学や物理が苦手だったのは、そうした空間把握力の低さゆえなのかも(トホホ)。だからいろんなデザインのものを器用に組み合わせたり、取替え引替えしたりできる人って、すごいなぁと思ってしまいます。ただ、逆に、色や形や模様がゴチャゴチャしてるってだけでわりとカンタンにトランス状態になれる、っていう利点(なのか?)もあったりします(笑)。それこそ60年代サイケデリック・アートとか楳図かずお先生の漫画とか泉鏡花の文章なんかでカンタンに「うぉぉぉ〜〜〜!」ってなって、それなりにトランス状態を味わえるのは楽しいですけどもね。あ、でも、ゴチャゴチャ混乱していてもそこに何らかの法則がないとダメかもしれない(でもこれは高度なワザの要求ですね)。


と、そんなわけで、着るものはとにかく「モジュール化」して、日常における形状把握の手間をはぶきたいと思っているため、たいてい「同じ服を・何着も・色違いで買う」という乱暴な買いものをしがち。これって、同じスーツを何十着もズラーッとタンスに並べて「効率いいだろ?(=オレって天才だろ?)」と得意になってた『ザ・フライ』のハエ男ことジェフ・ゴールドブラム博士と同じ発想なので、あながち間違ってはいないと思うのですが(って、逆に間違ってるのか?)。

そういう意味では、キモノって「モジュール化」の最たるものですよね。キモノ、帯、長襦袢、半襟、帯締め、帯揚げ、足袋…などなどいろいろアイテムはありますけど、それぞれの基本のカタチは決まっちゃってるので、形状把握がラク〜〜〜〜〜〜〜!!!! ね〜、キモノって、覚えるとラクですよね〜!(←つまりコレが言いたかった)



そんなことはいいとして。パーティでお会いした方々の御召物をレポートしたいと思います!


WAGU」の鳩谷晴美さんと。鳩谷さんが着ていたのは、黄色の色無地。テラっとした濡れたような光沢があって、個人的に私こういうの大好きです〜。



さらに、鳩谷さんの黒×シルバーのシンプルな帯がすごくカッコよかったので、後姿を激写! 





WAGU」社長でありクリエイティヴディレクターの久山美樹さんは、蘇芳色というんでしょうか、茶と朱と紫がまじったような何とも言えない美しい色のゴージャスな訪問着を着て、髪も大きくふくらませてらっしゃって、とても色っぽかったです!(よい写真がなくてすみません) ぜひ久山さんのブログ「今日、この頃。」で、お着物姿をご覧ください〜!



あと、イラストレーターのコダカナナホさんの洋服が、オスカルみたい?でカッコよかったのでご紹介。



この「顔」がついたベルトが、大人気でした♪

 →イラストレーター・コダカナナホさんのブログ
  「Nanaho's Croquis Book」「筆うつつ、歌舞伎ピュアネスカラー



月影屋」の店主&デザイナーの重田なつき姐さん(右)と、恵比寿のアートギャラリー「POINT」のディレクターである古井さん(左)。



なつきさんのキレイなブルーの紬は、藍染めなんだとか! いいなぁステキだ〜。



それから、この日は、イラストレーターの平松昭子さんによるしっとりとした上方舞と、マルチアーティストCBAさんによる口三味線のパフォーマンスも披露されました!





平松昭子さんは深い紫の色無地を、キリッと着こなしてらっしゃってさすがでした。そして何を隠そう、私、『平松昭子の着物事件簿』という平松さんのキモノをめぐって繰り広げられる珍事件をコミカルかつスリリングに描いた、オールカラー漫画が大好きでして〜〜。この本、ホントに面白いんですよ!!!持っていってサインもらえばよかった。。キモノ好きな方は必読です♪

 →平松昭子さんのブログ「平松昭子のお着物サロン」にも当日の様子が。私も写真に写ってます〜!(→こちら



現在、「ころもや×WAGU」では、イラストレーター・平松昭子さんとマルチアーティストCBAさんによるペインティングユニット“masshiva”の作品が展示される「松芝展」が、11月27日(土)まで開催中! 以下のようなステキな作品展示や、貴重なグッズなどが買えますよ♪









それから、ドリンク(古町糀製造所さんの「糀(こうじ)ドリンク」が、ものすご〜〜〜〜く美味しかった!!!)やフードを入れた器は、アートディレクター・アーティストの村上周(あまね)さんの作品。あまねさんに久しぶりにお会いできました!



有田焼と村上周さんのコラボレートのこの蕎麦猪口、すっごいカッコイイです! もちろんホンモノの有田焼で、藍のシブさと、ゴールドのゴージャスさのバランスがたまりません。こちらのサイト「amabro」でも買えます。種類もたくさん、3675円とお値段もリーズナブルだし、またこのパッケージが宝石箱みたいですっごいカワイイ! お友達へのちょっとしたプレゼントに最適ですね♪

 →Quetic「村上周率いる「amabro」の人気商品を一挙ご紹介!



それから、「丸若屋」の代表の方とお会いしたのですが、日本の工芸技術と現代の感性を融合させたものづくりを行ってらっしゃるとのことで、例えば「リヤドロ」のクリエイティヴ・ディレクターのハイメ・アジョン氏×九谷焼「上出長右衛門窯」や、「PUMA」×曲げわっぱ「柴田慶信商店」、「PUMA」×チタン「長谷川挽物製作所」等々、数々のプロジェクトをプロデュースされているそうです。このサイト「丸若屋」は知人から教わって見たことがあったと帰宅してから気づきましたが、ホントにカッコイイですよね〜〜! 特に私、PUMAのマーク入りのチタン製のお箸が欲しすぎです!

 →moonlinx「伝統工芸からデザインへの回答、丸若屋インタビュー



キモノも本当にそうですが、日本には、技術はもの凄く高いレベルであるにも関わらず、感性が現代とズレているために結局もったいないことになってしまっているものって、たくさんあると思うんです。それには、そこ(技術と感性)をマッチさせる斬新なセンスと行動力をもったプロデューサー的な立場の人がどうしても必要で、それには結局、新しい種類の人(例えば、若い世代の人や、業界外部からやってきた人など)の登場を要するんですよね。良い悪いではなく、ものごとが、内部の人々や古い世代人々によってドラスティックに変えられることって、よほどでないと難しいことでしょうから…。そんなことを考えさせられた1日でした。




というわけで、基本的に引きこもり系の私なので、キモノを着てお出かけできて楽しかったです。たまにはお出かけしなきゃですね。寒くなると引きこもる一方だし(って、暑くても引こもる一方だったが)。




そうそう、ちなみに昨日は、なつき姐さんに誘われて、目黒にあるホテル・クラスカでの展示会パーティに行ってきました。私は時間がなくてキモノではないのですが、2大キモノ姐さんと写真を撮ることができたのでこちらもアップしておきます〜。



着物スタイリストの如月まみさん(左)と、「月影屋」の重田なつきさん(右)。バッチリ決まっているカッコイイ姐さんたちに囲まれて、なんだか小さくなってる私…(笑)。ちなみに、如月まみさんの帯揚げは豹柄。なつきさんの帯は蛇皮。私の帽子は毛皮。と、なぜか動物モチーフが勢ぞろい♪



■お知らせ

「WAGU select」でのコラム「美女とキモノ。または映画におけるキモノ美女の研究」第19回目が更新されております〜!(→こちら!)今回は、市川崑監督の『日本橋』。ナナホさんのイラストもとってもカッコイイのでぜひご覧くださいね!

ついでにですが。市川コン作品は傑作ぞろいですが、なかでも一番好きなのが『日本橋』!

大学に入学し、「晴れて名画座通いができるー!やったー!」と、暗闇での青春を謳歌し始めた19の頃。ふと池袋の(旧)文芸坐のチラシに見つけた『日本橋』の文字。高校生の頃から泉鏡花にどっぷりはまっていたので、単純に「泉鏡花モノなら見ておこう」くらいの軽い気持ちで、おじさまたちに囲まれながら見たところ。衝撃でした。「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」とウメズ漫画に出てくる人のように口の横にシワをよせて叫びました(心のなかで)。だってあんなスゴイ映画、見たことなかったんだもの〜〜!

何がスゴイかというと。女優の美人度がスゴイ。衣裳がスゴイ。日本髪がスゴイ。セット(大道具・小道具)がスゴイ。ストーリーがスゴイ。なんだかすべてが桁ハズレで、クラクラしてしまって、「私も芸者さんになりたい…」というウワゴトを口走るしか自分のなかで消化できず、向島やら赤坂やら神楽坂やらの料亭でニセ芸者?バイトをしたりするはめになった学生時代…。『日本橋』以来、自分のなかで何らかの方向付けがされてしまいました。

その後も何度か見るたびに、あまりにも美しい世界に目を眩まされてきたのですが、だけどたぶん、一番スゴイのはストーリーだな。やっぱり。と、最近になってしみじみ思うのです。トンデモない話だなコレ。これが、私が20年ほどかけてついに至った感想。

泉鏡花、恐るべし。(結論)

→ 『日本橋』DVDもあります。
→ 「美女とキモノ。または映画におけるキモノ美女の研究」 vol.19『日本橋』



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