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【映画】 WAGUコラム 映画『さくらん』について 〜「可哀想に」なんて言われたくない貴女のための物語

2010.06.28 Monday

ジメジメと蒸し暑いですね。昨晩、近所のコンビニ「セ○ン○レ○ン」の前を通りかかったら、あまりの湿度の高さに、店のガラス窓が全面、結露してくもりまくりになってました。どんだけ湿気高いんだ? って話ですが。ちなみに言うと、そのコンビニは以前よく行ってたんですが、何だかいつもヘンな異臭がしているため、行かなくなってまして。ざっくり判断してしまうと、たぶんおでんのにおいだと思うんですよ、カウンターで売ってる簡易おでん屋台の。でも昨日は「さすがに夏はおでん売ってないだろう」→「異臭はしないだろう」と判断し、とにかくこの湿気から逃れたくて店に入ったところ、なんといまだおでん絶賛販売中!!で、店内にはしっかり漂うおでん臭(?)。なんでしょうか〜、この蒸し暑い夏におでん食べる人っているの? あ、お惣菜代わり? というか、あのにおいはホントにおでん臭なんだろうか? そういえば、いくら昨晩の湿気が高かったとはいえ、ほかのコンビニのガラス窓は、別に結露してなかった。なぜあの店のガラス窓だけ、異常にくもりまくっていたのだろうか? おでんのせい? もろもろ、ナゾです。



そんなことはいいとして、着物や浴衣、和装小物のブランド「WAGU」の通販サイト「WAGU select」に、今年からキモノ映画コラム「美女とキモノ。または、映画におけるキモノ美女の研究 」を連載させていただいていますが、今掲載させていただいているのが、映画『さくらん』について。

この映画、本当にいろんな意味で「パーフェクトな映画」ですよねぇ! もともと原作である安野モヨコさんのマンガ『さくらん』(イブニングKCDX)が大好きでしたが、蜷川実花監督による映画(DVDはこちら)もまた素晴らしかった!!! 何が素晴らしいって、今までの「花魁もの」「女郎もの」「吉原もの」のジメジメ感を吹っ飛ばしてくれたところ!


何しろ、こういう「日本・江戸・吉原・花魁・女郎・売春・男女の駆け引き」みたいな話になると、ジメジメジメジメした湿度の高い話&絵になりがちなんですよ〜〜。もちろん、それはそれで素晴らしいものもあると思いますし、個人的に大好きな五社英雄監督の『吉原炎上』みたいなああいう感じもいいとは思うのですけど、今の感覚とは大きなズレを感じます。なんていうんでしょう、男性や、女性も含めたインテリ中流層(?)は、たとえば花魁や女郎のような「カラダを売らねばならない」という境遇をどう把握していいのかわからないため(そりゃそうでしょうけど)、カラダを売る女たちに対する哀れみ、同情、もしくは罪悪感みたいなものが、ものすごく安易に投影されてしまうように思います。それで、結構カンタンに、そういう女たちの悲哀を描くことになってしまうんですよね。何ていうんでしょうか、「自分とは異質なものに対する、無意識の“上から目線”」と言いましょうか。

そう、この「哀れみ・同情・罪悪感」っていうのは、わりと「蔑み・軽蔑・見下し」みたいなものと表裏一体だったりするんです。よく考えたら、哀れまれるほど屈辱的なことって、なかったりしますよね。「ちょ、ちょっと、何もアンタに哀れんでもらうほどじゃないんですけど?! バカにしないでいただけますかー?」ということ、たまにないですか(笑)? そういう感覚に敏感な人は、たとえば「カラダを売る女たちの悲哀バナシ」に今まで何とな〜く座り心地の悪さというか、違和感を感じてきたのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

だいたい、たいていの人っていうのは、自分のトクになるように動いているものです。トクっていうのは、もちろんその人にとってのトクで、あくまでも相対的なものですけど。江戸時代の人たちも、それは同じで。江戸時代のいろいろな文献を読むたびに思うのは、もちろん、吉原の花魁や女郎も悲惨な状況にあったかもしれないし、カラダを酷使したせいで早死にしたりしたかもしれないけど、でも、たとえば極貧の山奥で泥にまみれて何の文化的洗練に触れることもないまま一生を終えるよりは、一生かかったって袖を通せないようなゴージャスな絹の衣装を着て、文化的教養を身につけて、ほんのひと時でも美しいともてはやされて、美味しいものを食べて、時にはイイ男と恋をして、一生懸命自分なりに働いたほうが、本人にとっては生きているかいがあったかもしれない、じゃないですか? ……というか、そう思ってあげないとそれこそあまりに可哀想だと、私なんかは思ってしまいます。だって、私なら「彼女の人生は悲惨だった、可哀想に」なんて言われたくないですから。気が強くてすいません、という感じですが。……って、あー、でも確かに、「可哀想に」って言われたがり屋さんもたまにいますけどね(メンドクセー笑)。


なんて、もちろんこういうことは一概には言えないことですし、微妙な問題だということは承知ですが、少なくとも『さくらん』は、自分に与えられた運命を精一杯、プライド高く生きようとする人間の強さが、とても正直にまっすぐに描かれていて、スカッとしました! ヒロインのきよ葉(土屋アンナ)ふうに言えば、「女郎だからって、女だからって、可哀想がってんじゃねーよ。ナメんじゃねーぞ!?」って感じです♪ ジメジメジメジメしがちな夏、スカッとしたい方は、絶対にオススメ!


そして、コダカナナホさんが描いてくれた、『さくらん』イラストも、すっごく色鮮やかでカッコイイので、ぜひぜひご覧くださいね!!!

「美女とキモノ。または、映画におけるキモノ美女の研究 」vol.10『さくらん』






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「美女とキモノ。または、映画におけるキモノ美女の研究 」を連載させていただいている「WAGU」が展開する、浴衣ブランド「KAGUWA」が、松屋銀座店で限定ショップをオープン中です! この機会をお見逃しなく♪
・松屋銀座店7階呉服売場 6月23日(水)〜29日(火)
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詳しくは、こちら


★お知らせ3
7/9(金)、7/23(金)、7/30(金)、浴衣や帯のブランド「月影屋」富ヶ谷本店にて、浴衣着付け講座in月影屋「色っぽい着付け、教えます。」が開催されます♪ まだ参加者募集中です! ぜひぜひいらっしゃってくださいね。詳しくは、コチラコチラへ。

★追記(7/3) 9・23・30日ともに定員に達したため、〆切らせていただきました。お申し込みありがとうございました!






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