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【雑記】 前髪の話と、47歳のサユリの美を堪能する『外科室』の話。

2010.03.08 Monday

暖かくなったり寒かったりな気温の上下に耐えられずに、ついに風邪をひいて発熱してしまった土日……。最近の土日は「和楽」の長時間稽古が恒例となっているのですが、それもお休みせざるを得ず、やらなきゃいけない諸々もストップ状態(ヤバイ。特に、確定申告)。しかし、ホントに不思議なんですけど、なぜ人間って体温がたった1.5度くらい上がっただけで、もう「異常事態発生!」な状態になるんでしょうね? 弱すぎる気がする。甘すぎる気がする。そんなんじゃこの世の中生きていけないでしょう! もっと強くならなきゃ、もっと環境に適応しなきゃ、この厳しい世界では生きていけないでしょう! と、つい思ってしまいますが、でもこの状態で人類は何1000万年前からちゃんと生きてきてるんだった。意外と世の中って、甘いものなんですね。




最近は、ブログもツィッターもあまり触れていなかったのですが、最近の私的に大きな出来事は、6年ぶりくらいに前髪を切ったこと、です! って、それ、私以外の全ての人にとってどーでもいい事であるということに気付かないほど、私もピュアな子ではありませんのでご安心を。とか言いつつ、前髪ネタを強引に進めます。

前髪を切った理由は、ずっと同じ髪型で自分でも飽きてたからというのと、顔の4分の1が隠れてしまうワンレン状態が評判よくなかった(陰気に見える・お水っぽいなど)から。「自ら変化を求める気持ち」と「他人からの後押し」。この2つがそろうと、人って大胆な行動に出るものなのですね。



というわけで、突然、前髪をパッツンにするという暴挙に出ましたが、そう、忘れていたのでした……自分がかなりの「無精者」だということを……。私のようなクセっ毛は特に、寝起きのままでは、前髪が重力に逆らって四方八方に飛んでいく。それを抑えるため、毎朝(昼のときもあるが)、ひと手間もふた手間もかける必要がある。ヘアオイルをつけ、ロールブラシとドライヤーで丁寧にブローし、コテで毛先をほんの少しカール付けして、一定方向に流し、ワックスを少量つける。毎朝(昼のときもあるが)、鏡の前で四苦八苦しながら、「ただでさえ時間がないのに、なぜ私はこんな鏡の前でやたら時間を費やしているんだろう? しかもこんな小さい面積のことで??」というクエスチョンマークが私の周囲を飛びかい、鏡のなかはちょっとした賑やかさ。で、最後の仕上げは、前髪付近にナゼかあるツムジで前髪がピョコタン! しないために、帽子をかぶる、ですよ。出かける数分前から、帽子かぶりですよ。帽子かぶって待機、ですよ。帽子で“休め”ポーズ、ですよ。

そんなわけで最近、鏡の前ですごす時間が増えたので、ちょっぴり女らしくなったような気がいたします。それに、こういう女らしい儀式が生活の一部になってくると、それなりに女子力が上がるような気もいたします(女子力って具体的に何なのかわかりませんけど)。なので、結果的には、良かったな、と思っております。



あ、あと、前髪パッツンにして、はじめて気が付いたことがありました。今、前髪パッツンが大流行中だったんですね〜〜!(今頃) こないだ代官山のカフェにランチしに行ったら、2人いたウェイトレスさんもどちらも前髪パッツン、お客さんもあっち見てもこっち見てもみーんな前髪パッツン、しかもみんながみんな、目が見えるか見えないかくらいの目に髪の毛が入りそう(もしくは既に入っている)な前髪パッツンだ、という現実にトウトツに気がつきました。帰りにレジで、前髪が目に入りそうな(もしくは既に入っている)ウェイトレスさんにお金を払うとき、私は無意識のうちに自分の前髪をうるさげに手で払ってしまったのですが、しかし、それは何の皮肉や揶揄を含んだものではなく、同じ前髪パッツン側としての私の共感能力・憑依能力のなせる行動だと彼女に分かってもらえていたらいいな……と、発熱したことを理由に惰眠をむさぼりながら思ったのです。(前髪の話、終わり。)



そうそう、お知らせするのを忘れていましたが、浴衣や和小物のセレクトショップ「WAGU select
」での連載「美女とキモノ。 または、映画におけるキモノ美女の研究。」の3回目が更新されました。3回目は、『外科室』です。

外科室』は、歌舞伎役者の坂東玉三郎さんの、初映画監督作品。本当に素晴らしい映画です!!! 原作は泉鏡花の短編『外科室』(青空文庫はこちら)ですが、あんなにそっけないお話を……いや、もっとハッキリ言えば、「ちょっとちょっとそれはないんでないの?!」っていうくらいトンデモないお話を、あそこまで美しく描き出し、見る者に「そういうこともあるかもしれない」と思わせるのは、もの凄いことだな、と。


配役もまた素晴らしくて、ヒロインの美女は吉永サユリ、当時47歳。そんなサユリの相手役は加藤マサヤ、当時29歳。そんな18歳の年齢差をまったく感じさせない吉永サユリの美しさには、今見ても驚愕! でも、泉鏡花の原作では2人の年齢なんて全く書いてないわけで、それをいくらなんでもわざわざ47歳のサユリにやらせるっていうのは、凄い。凄すぎる。「あのね、あなたたちね、若くて可愛けりゃいいと思ったら大間違いなのよ! 品格も色気も深みも貫禄もないんじゃ、美男子マサヤの相手としては失格なのッ!」……という玉様のお声が聞こえてきそうで、ワクワクします(笑)。

おまけに、『外科室』には、歌舞伎役者の中村勘三郎(当時は勘九郎)や片岡仁左衛門(当時は孝夫)もチョイ役で出ているので、そういうのも楽しい。もちろん、キモノも超絶に美しい。しかも、音楽も素晴らしい。ヨーヨー・マとエマニュエル・アックスによるラフマニノフの『Cello Sonata in G minor』のAdagioですよ(聞きたい方は、You Tubeか、CD『Rachmaninoff, Prokofiev: Cello Sonatas』へ)。琴に合わせて流れる歌は、玉様が歌ってるというのもすごいですよ。

というわけで、コダカナナホさんのイラストもステキなので、WAGU selectの連載「美女とキモノ。 または、映画におけるキモノ美女の研究。」、ぜひチラッとご覧くださいね。







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