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【雑記】 夏ギリギリの野外フェスへ! 〜男子くんたちの会話と、肉食系女子と、ロマンティックについて。

2009.09.08 Tuesday

夏ギリギリな感じで野外フェスに行ってきました! Metamorphose@修善寺 自転車の国サイクルスポーツセンター。わーい久しぶりの野外♪ ……とは言うものの、日ごろの昼夜逆転生活がたたってしまい、前日、早く寝たものの目覚めが早すぎて。ボーっとしてるのももったいないので、宮台真司氏の『日本の難点』(幻冬舎新書)を読み始めてしまったら面白くてとまらず最後まで読んじゃったー! と思ったら、朝。

ヤバイな〜大丈夫かな〜と思いつつ、お友達の真っ赤なミニ・クーパーに乗せてもらって、張り切ってGO! ……しかし案の定、行きのクルマの中で寝て、会場のコンクリートの上で寝て、屋内会場の床でも寝て、一夜明けた芝生の上でも寝て、帰りの新幹線でも寝て……っていう、何しに行ったのか?! な一夜でした(笑)。





コンクリートの上でもかまわず熟睡。(マルちゃんをお腹にだっこ)




夜が明けても芝生の上でひたすら熟睡。(ついにマルちゃんを枕に利用!)



そんな睡眠のあいまあいまに踊るor食べるをくり返し、消化してるんだかカロリー摂取してるんだかよくわからず。特に、音がぐわんぐわん反響しまくる屋内ステージの床で寝てしまったときは、爆睡してるにも関わらずあまりの轟音(DJ WADAプレイ時)に眠りから引き戻され、だけどまた爆睡、しかしまた轟音でゴリゴリと眠りから引き戻され、だけどまた爆睡、おまけに床からは冷たい空気が伝わって眠りから引き戻され、だけどまた爆睡、しかしまた轟音でゴリゴリと眠りから引き戻され、だけどまた爆睡……と、分刻みで彼岸(ひがん)と此岸(しがん)の淵を彷徨いまくったのには、正直言って「死ヌ・・・・!!!!」と思いました。だけど、そんな「己れを酷使してる感」が、久しぶりで楽しかったです! そう、「非日常」を体験するっていうのが、重要!




起床後、マルちゃんと記念撮影。



にしても、人が多かった〜。人人人人人、でした。こういう場所に来る目的って人それぞれだと思うんですが、私はそんなにコアな音楽マニアでもないので、とにかく解放的な場所でひたすら踊るのが好きなだけ。特に野外イベントは、いろいろな人が来ているので、人ウォッチングが楽しい。って、結局いつも一番興味があるのは、人なんですけど……。

なかでも、屋台の長蛇の列に並んでいたときに、私の後ろ(正確に言うと、私の頭の真上)で超大声でガールズ・トークならぬボーイズ・トークしてた、男子くん2人の会話が面白かったので、以下に再現。


A 「今、狙ってるコがいるんだけど、かなりイイ線まで攻めててさ」
B 「お、ペナルティエリア入ってる?」
A 「入ってる入ってる! かなりイケてる」
B 「すげーじゃん!」
A 「でもさ……、ちょっとヤバイんだけど、実は、他の女とヤっちゃったんだよね〜〜」
B 「えー! マジで?」
A 「取引先の年上の女なんだけど、取引先との飲み会で会って、二次会の後に、“私の行きつけのバーがあるから行かない?”って言われちゃってさ」
B 「へぇ〜〜!」
A 「2人で飲みに行ったらもう、こ〜〜んな、ピーッタリすり寄ってきてさ」
B 「で、で?」
A 「“ここからは仕事の関係、ナシね”って言われちゃって!! キャー!」
B 「キャー!」
A 「で、耳元で、“チューしてもいい?”ってささやかれちゃって!! キャー!」
B 「キャー!!」
A 「で、天王洲にマンションもってるらしくて、“今からウチ来ない?”って言われて!!」
B 「スゲーな。金持ちなの?」
A 「知らないけど。で、部屋に入ったら〜〜(生々しいので省略)。でもさ、これからも付き合う会社だから、やべーなって思ってさ」
B 「確かにな」
A 「ちょっと後悔してんだよね」
B 「でも、ま、いんじゃね?
A 「まーな」

……みたいな会話を、私の頭上でするの、やめてくださる? とちょっと思ったんですけど(笑)。だけどこの会話を聞いてる途中、もうその男子の顔が見たくて見たくて〜〜。で、私の番が来てナシゴレンを購入し、列を離れるときに、さりげなーくチェック! あー! ナルホドね〜〜! 納得。

えーと、今どきの(NEWSの山下君みたいな)流行の髪型に、今どきのコギレイなファッションの、フツーに穏やかそうなカワイイ感じ(推定25〜27歳)。一言で言えば、「くみしやすそう」な感じ。あ〜、こういう流行りの髪型やファッションの、個性が突出してないフツーな感じのコって、オノレの主張より他人ウケを優先しそうだし、滅多にNO(ノー)も言わなそうだし、流されやすそうだし、確かに女性も誘いやすいだろうなぁ〜と、深く納得いたしました。



にしても、最近よく耳にする“肉食系女子”って、そうやって男を狩るんだー! と、期せずしてムリヤリ聞かされた生々しいレポートを耳にして、感心した次第。すごいですね! 私、そういうの、絶対ムリなので。度胸がないとか言うよりも、そこまでして男子を狩りたいっていう欲望が、ない……。いや、もっと正確に言えば、そういうことしてまで男子を狩っても、あまりセクシーな気分が味わえない(自分が)、というのがホントのところのような(笑)。むしろ、最初はステキな感じでジリジリ拒まれたほうが、セクシーな気分になるような気がするんですけど。そこで即ホイホイついて来られちゃったら、「なーんだ、簡単すぎ! つまんない!」って思っちゃうような気がするのは、私だけでしょうか?

こういうことは嗜好の問題なのでとやかく言うつもりは全くないのですが、なんていうか、そういうのって、ロマンティック度が低いなぁ……と、思ってしまうのですよ。そういう意味で、私はかなり高望みのロマンティストだ、と自覚するのですが。でも、ロマンティックな要素がなければ、この世はホントに殺伐としてしまいますから。リアルな目をもてばもつほど、この世は殺伐として見え、さっきの男子くんじゃないけど、結局は何だって「ま、いんじゃね?」になってしまう。だからって「ま、いんじゃね?」レベルの行為を重ねたって、いや、むしろ重ねれば重ねるほど自分は虚無にのっとられて、ますますこの世は殺伐として……。どうしたものか。

最近思うことは、「ま、いんじゃね?」レベルの行為はなるべく減らして、「理屈じゃなくて、コレじゃなきゃダメなんだ!!」という高度にロマンティックな行為を増やしていく、しかないのでは。そうじゃないと、自分にとっても他人にとっても、さまざまなモノゴトの価値が低下していってしまうと思うのですよ。たとえば、下世話な話で申し訳ないのですが、性的体験人数をひけらかす、みたいな文化ってありますよね? テレビで綺麗な顔した若い女の子が「今までの人数は20人」とか得意になって言っちゃうような。あれってどうなんでしょう、私からしたら、そんな自分の非ロマンティックさ加減を、披瀝していいのか? 第三者的には面白がられるかもしれないけど、非ロマンティックを標榜する女性は、男性から非ロマンティックな扱いをしてもOKだと見なされる、つまりぞんざいに扱っていいと見なされてしまうのでは? と、人ごとながらハラハラしてしまうのです、ってよけいなお世話ですが……。



そうそう、前述した宮台真司氏の『日本の難点』(幻冬舎新書)に、こんな一文がありました。
かつてのナンパは不可能性を乗り越えるというロマンチックなニュアンスがありました。昨今の若い男子のナンパは専ら落としやすいアンパイ(安全パイ)狙いです。だから、フランス文学やフランス映画に描かれてきた誘惑や口説きとは正反対になりました。
ですって〜なるほど。これは別に、男性に限ったことではなく、女性も同じかも。だから、「恋愛小説の最高峰は、コデルロス・ド・ラクロの『危険な関係〈上〉』『危険な関係〈下〉』と、バルベー・ドールヴィイの『悪魔のような女たち』と、シドニー・ガブリエル・コレットの『シェリ』だ!!!(以上、すべてフランス文学)」……と言い切っちゃう私みたいな人間にとっては、「ちょっと気に入ったらすぐナンパ」「ちょっと気に入ったらすぐヤる」「気に入ったらすぐ付き合う(もしくはすぐ結婚)」なノリの恋愛って、あんまりよくわからないんですよね……(笑)。そういうノリの恋愛を、お友達のコダカナナホさんが「カフェ感覚恋愛」と命名していて、言いえて妙! と思わず膝を叩きましたが(笑)。ま、そんなこと言ってるから、「ややこしすぎるんだよっ!」って思われちゃって相手にしてくれるヒトもあんまり現われないんでしょうけど♪


さらに、前述の宮台真司氏の『日本の難点』(幻冬舎新書)から引用しますと。
 属性(カワイイとか金があるとか)に依存する関係が専らであるのに加えて、昨今の性愛市場は流動性が高く、すぐに別の相手が見つかるので、「自分じゃなくてもいいんだろうな」と思える(中略)。
 とりわけ昨今の社会では、多くの男女は自分がいま持っている属性が安定的でないことを自覚しています。一流会社もいつ没落するか分からない。金もいつ失うか分からない。容姿の美しさや若くてピチピチといった付加価値もじきに失われる。当然ながら属性依存的な関係は脆弱になります。
そう、「その属性(年齢とかお金とか容貌とか)さえあれば、別に自分じゃなくてもいいんだろうな」と思ってしまうような代替可能なところに、どんなロマンティックが見出せるんだろう? と、私も思うのです。ロマンティックが見出せるのは、「コレじゃなきゃダメなんだ! アナタじゃなきゃダメなんだ! ワタシじゃなきゃダメなんだ! それは属性じゃないし理屈じゃないんだ! と思ってしまうに至った切実な何か」を見出したとき。それはもしかして一生続かないかもしれないけど、でもそこに歯ぎしりするくらい切実な何かを感じずにはおれない、そんな感覚を味わったなら、それだけでもたぶん、この世の殺伐さは薄れるはず。

私がロマンティックを求めるのは、そういう切実さを少しでも味わうことで、この相対化されてしまってさまざまな価値が均(なら)されてしまい、ただ広い原っぱに風が吹きすさぶような世界で、できる限り自分を意味あるものとして色濃く実感したいから、です。私がロマンティックって言うのは、決して、お姫さま扱いされたいとか、スィートでラブリーな思いをしたいとか、そういうことじゃありません。いや、むしろ、その逆かも? えー? うわーー、怖いのでこれ以上あまり掘り下げないようにしたいと思います!(終わり)



最近のワタシの「切実にコレじゃなきゃダメなんだ!」代表、マルちゃんギャラリー。




プラネットステージ(確かDJはGILLES PETERSON)で踊るマルちゃん。




屋内ステージ(DJはQ'HEY)で踊るマルちゃん。かわいー!



会場を高台より臨む。



メインステージのトリ、REI HARAKAMIのライヴ中。


コレ、好き。キレイな曲ばかり。作業中の友。



レッドカーブの思い出  trace of red curb dedicated from rei harakami』 REI HARAKAMI



さらにちなみに、お友達の真っ赤なミニ・クーパーと、行きに通りかかった玄岳ドライブイン跡。



この玄岳ドライブインは、伊豆スカイラインの途中にありまして、昔はロープウェイの発着所だったのですが、現在は廃墟的な存在として結構有名(正確には廃墟ではないんですけど…)。テレビドラマ『華麗なる一族』のロケにも使われたそうです。

去年、ここで行われたレイヴに数回行ったんですが(そのときの記事はこちら)、ゴージャスな廃墟っぷり(正確には廃墟じゃないんですけど…)と、熱海の街を一望できるスバラシすぎる眺望で、ちょっと何と言っていいのかわからないくらい楽しかったです〜。また行きたい! 



 
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