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【着物】 日比谷カタンさんとのトークイベントのレポート。 〜「色っぽいキモノって、何?」について。

2009.08.19 Wednesday

昨日は毎月恒例の歌舞伎座に行き、『真景累ケ淵』や『怪談乳房榎』などの怪談ものを堪能してきました。特に『怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)』の勘三郎の3役早変わりが楽しいので、オススメです!



というわけで、先日(「日比谷カタンさんとのトークイベントでの、キモノについて。」)に引き続き、ゲスト出演させていただいた、日比谷カタンさんとのトークショウ「対話の可能性」のレポートを。

イベント会場は、私もよく行く渋谷のアップリンクファクトリー



園子温監督の最新作『愛のむきだし』のチラシと並んでる〜〜〜!! と、それだけで大喜びだったりして(笑)。



ちなみに、今回のイベントのチラシ、いろいろな方からステキなデザインだね〜〜とお褒めの言葉をいただきましたが、デザインしたのは、日比谷カタンさんです!(実はカタンさんは、ミュージシャンであると同時に、グラフィックデザイナーでもあります)



そんなわけで、トークショウのタイトルが「色っぽいキモノ  〜纏って締めて、ほどける色気」ということで、「色っぽいキモノ姿って何? さらに言えば、そもそも色気って何?」について語る……というか、問い合う会となりました。



まずは、秘蔵のキモノ画像をプロジェクターに写しつつ、キモノの色気について解説したのですが、それに対しての日比谷カタンさんのツッコミがいちいちセンスがよくて、私自身、笑いが止まらず……。



話はズレますけど、私、センスの無いレベルの低いツッコミ(例:女性蔑視ネタとか年齢ネタとかカン違いネタとかそういうの)にはほとほとウンザリさせられていますが、、センスのあるツッコミを入れてもらえると、とても嬉しい。センスのいいツッコミって、何の意図も伴わない「無意味な部分」を「意味のあるもの」に変えてくれるという意味で、ありがたいものなんですよねぇ。

それに私は、自分ではもの凄くマトモでフツウの考え方をしていると思ってるのですが、はたから見ると相当ズレてる部分があるみたいで、だけど自分ではその線引きが今ひとつわからないため、「とりあえず表面上は無難に大人しくしておこう」戦略で今まで世を渡ってきましたが、最近じゃ「表面上は無難に大人しくしておこう」が相当バレバレらしく。でもまぁ私もいい加減もう面倒くさいので、そこにほとんど力を入れてないし、高田純次が好きなので「私もテキトー人間と思われてもいいかな」とも思ってるんですけど。なので、そこに鋭いツッコミを入れてくださると、私の面倒な負担を取り除いてくださったという意味で、感謝の念を持ちやすいしくみになってます(笑)。



「ツッコミに感謝……(ただしセンスのいいツッコミのみ)」

……って、そんなことはいいとして!



で、どんな画像をお見せしたのかと言えば、



たとえば、拙書『色っぽいキモノ』でもさんざん書いた、江戸時代の人情本『春色梅児誉美』の続編『春色辰巳園』における深川芸者・米八姐さんのキモノとか(以上の作品は、岩波書店『日本古典文学大系 64』で読めます)。


たとえば、拙書『色っぽいキモノ』でも書いた、『新・極道の妻たち』の岩下志麻姐さんの「源氏香」柄のキモノとか。



↑拙書『色っぽいキモノ』 68ページより。この源氏香柄のキモノを着た姐さんのエピソードが素晴らしく面白すぎるので、それについてばかりしゃべっていたような気が。(詳しいエピソードについては、拙書『色っぽいキモノ』をお読みくださいね!)



色っぽいキモノについて考える際、いつも私が思うのは、戦後から現在にいたる時期において、キモノの色気は「品良く大人しくきっちりした着付け姿」に、あまりにも限定されがちだったのではないか? ということです。たとえば、芸能人で言えば、長澤まさみさん的な。吉永小百合さん的な、でもいいんですけど。

でも、本来、キモノの色気には、たとえばアンジェリーナ・ジョリー姐さん的なものもあったんですよね……! それは、岩下志麻姐さん的でもいいし、太地喜和子姐さん的でもいいし、夏木マリ姐さん的、でもいいんですけど。そしてそれは、歴史的にも文化的にも、証明できます。だってそうした例は、歌舞伎や文学や浮世絵や美人画や映画をひもとけば、ゴロゴロ転がっているのだもの。「そういうのはふしだらで、下品で、だらしなくて、堕落していて、淫猥だから、色っぽいとは言わない!」と一刀両断に切り捨ててしまうには、あまりにも惜しい「豊穣なもの」が、そこにはあると私は思うのです。

もちろん、それには、何が「下品で色っぽくもない」で、何が「下品だけど色っぽい」のかを、「解釈し、判断し、選り分ける目」が必ず必要になります。難しいけれど、それは絶対に必要。そして、そんな「解釈し、判断し、選り分ける目」は、ボーっとしてるだけじゃ、絶対に育たない。じゃあどうしたらいいのか? というと、知識や、教養や、間接的体験(もちろん直接的体験でもいいんですが)を積み重ねることによって、少しずつ「解釈し、判断し、選り分ける目」を育てていく。それしかないのではないでしょうか。

そういう意味で、私が拙書『色っぽいキモノ』を書いたのは、日本のファッションであるキモノにおける色っぽさの「歴史的知識」や「文化的教養」を得ることができると同時に、単なる知識獲得に終わるのではなく、「間接的体験」も効率よく摂取できて、しかも「直接的体験」にも活用できる、そんな本があったらいいな……と思ったからなんです。

そういうわけで、歴史的知識や文化的教養、直接的体験や間接的体験などを積み重ねることで、その人なりの色気が醸し出されてくるし、その人なりに色気を解釈するようになる。つまり、その人独自の「色気論」が生まれてくるのだと思います。……なんて、そんなことを言うオマエの色気論はどんなのだ、って? それについては、拙書『色っぽいキモノ』をお読みいただけたら嬉しいです。そしてさらに発展させた論は、次の著作にまとめたいと思っております♪





というわけで、色気をめぐるあれこれについて、日比谷カタンさんとお話し、とても刺激的で楽しくいろいろなヒントをいただきました。色気についてさらにもっと深く広く掘り下げたい、と思った次第です。カタンさんやスタッフの皆様、ありがとうございました! そして、いらっしゃってくださった皆様、本当にありがとうございました!!!





大学時代のお友達が、お花を持ってきてくれました! 私の数少ない学生時代のお友達♪ お花をいただくのって、嬉しいですよねぇ。女性は特に、お花を貰うのが好き。過去にお花をくださった人のことは、ずっと忘れません。そういうものですよね、女性って(って、お花をもらうことがあまりに少ないから、そう思うだけ笑?)



■関連記事。

日比谷カタンさんとのトークイベントでの、キモノについて。


■イベントのレポートを書いてくださった方々のブログ。

着物スタイリストの如月まみさんのブログ
 「如月まみの着物こよみ
役者でトランスジェンダーのあまともさんのブログ 
 「天海朋のひとりごと
イラストレーターのコダカナナホさんのブログ
 「コダカナナホのコーヒータイムズクロッキー!
書アーティストの蘭舟さんのブログ
 「書家・蘭舟の筆遊び

皆様、ありがとうございました・・・!!!




★ついでにお知らせ。
8月21日(金)、月影屋富ヶ谷本店にて、浴衣着付け講座in月影屋「色っぽい着付け、教えます。」が開催されます♪ 20時からの回は、定員に達しましたので締め切りましたが、14時からの回と17時からの回は、まだまだ参加者募集中です! 浴衣の着付けと帯結びを覚えたい方は、ぜひぜひいらっしゃってくださいね。詳しくは、こちらこちらへ。



 
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