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【日舞】 歌舞伎座での花柳流舞踊会 その1  〜歌舞伎座だからって歌舞伎しかやらないわけではありません。

2009.06.07 Sunday

最近、歌舞伎座にばかり通っています。基本的にフリーなのでお家にいることが多い私、これだけひとつの場所にばかり通っていると、つい「歌舞伎座? ああ、あそこは私の庭ですけど」なんて言ってしまいそうです。人ってすぐ調子に乗るものなので、気をつけなくてはなりませんね。ちなみに庭っていったって、ほぼ3階限定ですけど。
(左の画像は、美嘉千代先生よりいただきました)

つい最近も歌舞伎座にいってきました! なぜかというと、5月に「三世宗家家元 花柳寿輔 三回忌追善舞踊会」があったからです。

って、「え? 歌舞伎座で踊りの会?」と思われるかもしれませんが、歌舞伎座って、実は、歌舞伎公演しかしていないというわけではないのです。歌舞伎公演はたいてい1ヶ月行われますが、厳密には初日が3日で千秋楽が27日というのが一般的。それ以外の日(つまり、月末の数日間)は、踊りの会などが開催されることもあるんです。もちろん、誰でも貸してもらえる、というような会場ではありませんが……。


ちなみにですが、昔は、丸山明宏(現・美輪明宏)と天知茂が出演した『黒蜥蜴』なんかも、歌舞伎座で上演していたそうです(1968年)。さらに言えば、一時期、歌舞伎が低迷した時期には、三波春夫の8月公演が20年も続いていたり、さらに中村錦之助の6月公演、大川橋蔵の12月公演なども恒例だったりしたそう(上村以和於・著『歌舞伎百年百話』より。←非常に面白い本です!)。今ではちょっと信じられません。そう考えると、現在のように、歌舞伎公演が歌舞伎座で12ヶ月ビッシリあり、さらには国立劇場でも、新橋演舞場でも、浅草公会堂でも、シアターコクーンでも、京都でも大阪でも博多でも……と、いたるところで歌舞伎が上演されている現在は、もの凄く、「古典芸能である歌舞伎が受け入れられている時代」ということなのかもしれませんね!



そんなわけですが、5月28・29日に歌舞伎座でおこなわれた「三世宗家家元 花柳寿輔 三回忌追善舞踊会」。初日に、私の日本舞踊の師匠・花柳美嘉千代先生が出演されるので、朝からいそいそと東銀座へ。

今回の舞りの会は、2年前に逝去された「花柳流(はなやぎりゅう)3代目家元・3代目花柳壽輔(じゅすけ)」さんの、三回忌追善舞踊会。ちなみに、なぜ2年前に亡くなったのに三回忌なの?と思われるかもしれませんが、三回忌とは亡くなってから満2年で行う法要のことです(マメ知識)。さらに念のためですが、「花柳流」とは、日本舞踊の大きな流派のひとつです。

会場でいただいたパンフレットには、現在の「花柳流4代目家元・4代目花柳壽輔」さんのご挨拶と並んで、斯界の重鎮たちによる追悼のおことばがズラリ……。たとえば、私が大好きな中村芝翫さん(歌舞伎役者。勘三郎の奥さんの父。人間国宝)や、坂田藤十郎さん(歌舞伎役者。中村玉緒の兄。人間国宝)、中村富十郎さん(歌舞伎役者。人間国宝)、片岡仁左衛門さん(歌舞伎役者)、河竹登志夫さん(演劇研究家。江戸明治の歌舞伎作者・河竹黙阿彌のひ孫)、常磐津英寿さん(常盤津の三味線方。人間国宝)などなど。

って、パンフレットで既に「キャー」となっていた私は、甘かった(笑)。だってこの踊りの会、花柳流のスゴイ人たち、つまり大幹部の舞踊家さんたちが一堂に集まって、凄いレベルの踊りを、これでもかっていうくらい次から次へと披露してくれたのですから……!! 



私の日本舞踊の師匠・花柳美嘉千代先生が踊られた、『季の移ろい』。

花柳流で活躍していらっしゃる若手舞踊家さんたちの群舞は、圧巻でした!






島田髷に、鮮やかな水色の引き着の、美嘉千代先生。
(画像は、美嘉千代先生よりいただきました)






昼の部と夜の部とあって、昼の部だけで5時間くらいある長丁場。ずっと舞台に集中しっぱなしで、もう息のつぐ間もないわ、長時間舞台に集中してるせいで目が痛いわ、長時間座ってるせいでお尻が痛いわ、だけどほんの数分でも見逃したくなくて席から離れられないわ、歌舞伎座を出た私、疲労でフラフラ〜でした(笑)。でもそれくらい楽しかったのです。ある意味では、歌舞伎公演より贅沢だったかも。

歌舞伎好きな方だったら、プロの舞踊家さんが出演する踊りの会も、ぜひぜひ行ってみてください。絶対楽しいです。会場に来ている方々はほぼ皆さん踊り関係者なので、独特のクロウトな雰囲気(?)もまた楽しいですよ(笑)!

というわけで、この舞踊会についてはまだ続きます♪

 
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