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【着物】 早くも浴衣計画始動! 〜月影屋の新作浴衣とお金問題

2009.03.02 Monday



3月です。梅はとっくの昔に咲いてますし、こないだ麻布十番に行ったら既に桜が満開でした(十番の早咲き桜って、有名なんでしょうか?)。私はと言えば、鼻腔の花粉レセプターだけがザワザワドキドキ、まるで恋の季節です(ただし本人自身はそういう気分から100億光年遠い)。

(*上画像は、代々木公園近くに佇む謎めいた店「月影屋」内)

先日、春に立ち向かう覚悟をしなきゃ的なことを書きましたが(→こちら)。……だけど、それってちょっと私、春に対して謙虚すぎていやしない? とふと気がつきました(自分で言ったくせに)。春が何よ。私は生ぬる〜くてパステルでふわふわフニャフニャした春よりも、カーッと熱くて馬鹿でバキッとカッコイイ夏が好き。なんか中途半端にニヤニヤしてんじゃないわようっとおしい! みたいなカンジで春にちょいと苛立ってきたので(って、あの〜、まだ春来てないんですけど……)、春すっ飛ばしてサッサと夏にぶっ飛ぶことにしました(笑)。



夏と言えば、○○○。マルのなかに入るものは人それぞれ違うと思いますが、私にとって夏と言えば、チューブトップと、ミュールと、浴衣、ハイ、以上! この3アイテムにおいてそれぞれお気に入りのものさえあれば、思う存分夏を楽しめます。だって、おうちのベランダでコカ・コーラ飲みながら音楽かけて本を読むとか、友人と夜お茶したりお祭りに行ったりレイヴに行ったりとか、そんなことが夏の楽しみなんですもの(→これについてはこちら)。そんな楽しい時間をすごすのに、お気に入りの洋服と、クツと、和服がないなんて、ありえないでしょ? というわけで、チューブトップと、ミュールと、浴衣がないとね! 

で、みなさま、今年の浴衣、決めましたか? っていうか、まだ桜前線も北上してませんって(笑)。いや、でも、そろそろ浴衣に目配りしておいたほうがいいかと思うのです。だって、大量生産するような浴衣でしたらギリギリでも間に合うかもしれませんが、職人さんの手作業で染めて手縫いでできあがるような本格派浴衣は、作るのに時間がかかる。シーズンに近くなれば、職人さんも忙しくなってよけいに時間がかかる。当然、人気の柄は売り切れる。ついでに、いつの間にか自分の予算も無くなってる……。



なーんてことになって泣きべそかかないように、私の浅い経験から編み出した、「浴衣購入の正しいスケジュールの立て方」を伝授いたします。以下!

1. 春先:反物の物色、スタート。
2. GW頃まで:狙いを定めて、注文する。
3. 梅雨入り:仕立て上がった浴衣を、受け取る。
4. 梅雨の間:浴衣コーディネート(帯とか履き物とかバッグとかアクセサリーとか髪型とか)
          について熟考する。足りないものは買い足す。
          家のなかであーでもないこーでもないとコーディネートを練りながら
          湿気のなかで夏をジリジリジリジリと待つ。
5. 梅雨明け:意外と7月初旬にお祭りがあったりするので、夏と同時にソッコー浴衣着用!


ポイントは、梅雨のあいだの発酵時間。この湿っぽい梅雨のあいだの「ジリジリジリジリ」が長ければ長いほど、アナタの浴衣の世界観はディープにユニークにファビュラスに発酵するはず!! ぜひ、試してみてくださいね!(発酵させたくない方はあんまり参考にしないでも大丈夫です)




で。昨日、新作浴衣を物色しに、月影屋に行ってきました!


月影なだけに、昼なのにfabulouslyに薄暗い「月影屋」店内。





去年の月影屋浴衣は、ポップでロックでキッチュな星柄&ハート柄が話題でしたよね!
私も、紺地の☆柄を買いました!
こちら↓






で、今年の月影屋浴衣のテーマは、一言でいうと、「金融」、です! 
金融(きんゆう,finance) = 資金余剰者から資金不足者へ資金を融通すること(wikipediaより)。
え…? 金融? といういぶかしげな声が聞こえてきそうですが、そんな声を無視して以下。




「ほ〜らお金なんかたくさんあるわよ〜!」な資金余剰者な浴衣。







「お金あるからなんだってヘビ皮ですわよ〜!」な資金余剰者な浴衣。





「(格差社会の犠牲者による)うらめしや〜」な資金不足者な浴衣。





◆2009年の月影屋新作浴衣、全部見たい方は、こちらへ。



ね? シリーズ・金融でしょ? まさに、今の時代にピッタリです! (って、非常に勝手な解釈ですが笑)

だって、ほら、今の世の中、不景気不景気不景気って五月蝿いじゃないですか? テレビつければ派遣切りだとか格差社会だとか二極化だとか新・下層階級だとか。でもよく考えたらそんなの当たり前で、国民の8割以上が「中流です」と思い込んでるなんておかしいですって(笑)。だいたい、満員電車で片道1時間以上通勤でもいいから一戸建てを買わなきゃと思い込んでたり、X'masや大晦日にディズニーランドに行きたがったり、財布とバッグだけがブランドものであることに疑問をもたなかったり、『ツァラトゥストラはかく語りき』も『ロリータ』も『平家物語』も『贅沢貧乏』も読もうとトライしたことがなかったり、っていう人のどこが中流なのかしら? って、私、若い時分から思っておりました(って、偏ってます…相変わらず)。お金なんてなくて当たり前。あると思うから「おかしいおかしい」って思うんであって、なくて当たり前と思えば、「お金なんてたかがこんなもん」ですよね。

「お金を粗末にすると罰があたりますよ」的な考え方もありますけど、お金を大事に大事にすればするほど、お金って逃げていくような気がするのですよ。お金はたぶんそこそこ大事にしつつも、そこそこ邪険に扱ったほうがいいんじゃないでしょうか。ほら、尽くせば尽くすほど相手は逃げていくって言うじゃないですか。たまには突き放してクールに扱ってあげないといけません。それに、臨機応変にやるのが面倒くさいからっていつもいい顔ばかりしてると簡単につけ上がりますからね、人間もお金も。なーんて、常にお金から邪険にされている私が言っても、全然、説得力ないですが……。

ま、だからこその、「お金なんて所詮こんなもん」としての月影屋の浴衣。お値段は、四万七千二百五十円也! やっぱり、お金はこういうふうに使わないといけません。そうじゃなきゃ、富豪にも財閥になれませんものね。ちなみに私の周囲で「この“お金が降ってくる浴衣”、欲しいー!」とのたまった男子は、私の周囲でもかなりの出世頭男子でした。やっぱりそうじゃなきゃね! とか言いつつ、えーと、私は“ヘビ女の浴衣”にしようかしら〜(弱腰)。あ、それとも、浴衣を買うお金が私にもまわってくるように、“お金が降ってくる浴衣”にしようかしら〜〜(ループしてる?)。なんてウジウジしてたら、月影屋の女将であるなつき姐さんに「両方買いなさい。」と一喝されました。……さすがです!







「リアルでもお金が降ってくるように、神様に頼んでおいてあげたわ!!」

(後ろにあるのは、月影屋店内にある神棚。)





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■「お祭りと現代浴衣考
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